<国民栄養調査結果について>

国民栄養調査は、国民の食品や栄養素等の摂取量の実態を把握すると同時に、栄養と健康との関連を明らかにし、健康増進等に必要な資料を得ることを目的として毎年行われている調査です。

平成 14 年度の調査結果がまとめられましたので、その一部をご紹介いたします。

身体的状況においては、男性では肥満者の割合が増加しており、 60歳以上では3割が肥満であった。一方、 20 〜 39 歳の女性では、やせている人の割合が増加していた。自分の体型に対する自己評価は、男性では適正に評価している人が多いが、女性では「普通」にもかかわらず、「太っている」と評価する人が多かった。体重を減らそうとしている人は、男性で 4 割、女性で 5 割だが、 15 〜 19 歳の女性では、やせていても約4割が体重を減らそうとする傾向にあった。

栄養素の摂取状況においては、 20 〜 40 歳代で、脂肪の摂取が過剰傾向にあった。また、どの年代においても塩分摂取量は目標摂取量の1日 10 gを超えていた。食品別でみると、食物繊維を多く含む豆類や野菜類は、年齢層の上昇に伴い摂取量が増加していた。肉類と魚介類の摂取量は 30 歳以下では肉類が魚介類を上回り、逆に 40 歳代以上では魚介類が肉類を上回っていた。

このような結果をみてどう感じられたでしょうか?欧米型の食生活が、脂肪摂取量の増加と食物繊維の不足を引き起こし、肥満者の増加につながっているのでしょう。また、その一方で、やせているタレント等をみて、若い女性を中心に「もっとやせたい」と考える「やせ型志向」が広まっているというのが今回の調査結果の特徴でした。

第二岡本総合病院 栄養管理科 管理栄養士・田後 愛

 

今月号の目次へ