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第二岡本総合病院は 6 月 28 日、京都大学大学院医療倫理学分野助教授の浅井篤先生を講師に医療倫理についての職員研修会を開きました。医学の進歩に伴い、医療倫理が問われるケースも多い折から、医師、看護師、薬剤師、検査技師、栄養士らあらゆる部署の職員約 60 人が参加。医療倫理についての関心の深さを伺わせました。
研修会では、北浦一弘副院長が「医療倫理は大切なこと。しっかり勉強して現場で生かしていきたい」と開催趣旨を兼ねて挨拶。浅井先生が「医療倫理の基礎」と題して講演。医療倫理の重要な項目として
○ 患者さんの権利・人権
○ インフォームドコンセント(説明と同意)
○ 守秘義務
○ 研究倫理
○ 診療にまつわる倫理的問題
などを挙げ、それぞれについて具体的事例なども引用して説明されました。
インフォームドコンセントでは、患者さんが開示された情報を理解できることが前提であり、情報を説明した上で、患者さんに拒否の機会を保障するものとの見解を示されました。
また、患者さんの権利が尊重されなくてはならないのは、患者さんと医療従事者とでは医療知識・情報に格段の格差があるためで、患者さんの権利は、裏を返せば医療従事者の義務に繋がると強調。守秘義務は医療従事者にとって守るべき大原則と力説されました。
研究倫理では、多くの専門家で知恵を出し合う「研究倫理委員会」の必要性を述べられましたが、倫理委員会でも意見が分かれることは多く、「唯一絶対に正しい答えに到達することができない」との医療倫理の限界にも触れられました。
その上で、一般的に受け入れられている医の倫理、生命倫理の原則として
@ 自律尊重=患者の自己決定を尊重する、患者に真実を知らせる、患者の秘密・プライバシーを守る
A 仁恵=患者が最大限の利益を享受できるようにする
B 無害=患者に決して害を与えない
C 正義=どの患者に対しても常に公正・公平にする
―の 4 点を挙げ、この 4 つの原則を守り、( 3 人寄れば)文殊の知恵を出し合えば、間違った結論を出すことは少ないと強調されました。最後に大賀興一院長が「大変奥の深い話で、参考になりました」と締めくくり、研修を終えました。