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第二岡本総合病院 ( 大賀興一院長 ) の心臓血管外科 ( 部長・北浦一弘副院長 ) は、ステントグラフト内挿術による動脈瘤の治療を始めました。切開手術より、苦痛が少なく、短時間で終わるという利点があり、高齢化が進む中で、お年寄りにも受け入れやすく、幅広い活用が期待されています。当院では、 7 月にこの治療を始めて以来、すべてを成功させています。
ステントグラフト内挿術は、患部を切開するのではなく、バネ状のステンレスの骨にポリエステルの膜を張った「ステント グラフト」と呼ばれる人工血管を大腿動脈から目的 ( 患部 ) とする動脈に挿入して治療する方法で、今から 15 年ほど前に開発され、日本では 10 年ほど前から大学病院などで行われていす。
ステントグラフト挿入中
ステントグラフト挿入後当院では、内挿術に必要とされる高解像度のX線透視と動脈造影記録が可能な撮影装置などを整え、患者さんのインフォームドコンセント ( 説明と同意 ) を得た上で、治療を実施しました。治療は、京都府立医科大学で、ステントグラフト内挿術を専門に研究されている同大学心臓血管外科助手の岡克彦先生のご協力を得て行い、成功しています。
当院の心臓血管外科で行っているステントグラフト内挿術は、主に胸部の真性大動脈瘤と大動脈解離で、一般の切開手術が 6 、 7 時間かかるのに比べ、 2 時間ほどで済む上、痛みも少なく、患者さんの負担が大幅に軽減されます。さらに、術後の経過も切開手術に比べて、出血や感染症などによる重症合併症にかかることが少ないとのデータもでています。
これまでこの治療を受けた患者さんの予後は順調で、心臓血管外科副部長の小野眞医師は「この治療で、動脈瘤が破裂する心配はなくなりました。切開手術は気が進まないという患者さんや切開手術が困難なお年寄りには、打って付けの治療法といえます。動脈瘤に対する治療の適用範囲が広がったといえるでしょう」と、期待のほどを述べています。