天寿( 97 歳)を全うして、 10 月 9 日に死去した特別医療法人岡本病院(財団)の岡本隆一名誉会長の「お別れ会」(病院葬)が 11 月 11 日、JR京都駅内のホテルグランヴィア京都で開かれました。名誉会長の生前の活躍、幅広い交友関係を示すように、医療関係者をはじめ各界から 1000 人を超える方が参列。政界、医療界に大きな足跡を残した名誉会長の業績や人柄を偲びました。

 お別れ会は、故人の遺志に従い無宗教で行われました。祭壇には遺影が花に囲まれて飾られ、お別れ会実行委員長の大賀興一副理事長(第二岡本総合病院院長)が、名誉会長を偲ぶ開会挨拶をした後、参加者全員が黙祷を捧げ、冥福を祈りました。

 続いて、土井たか子衆議院議員(元衆議院議長・社会民主党元党首)が「岡本先生は、全生涯を地域医療の充実に尽くされ、国民皆保険の実現に努力されました。多くの人に敬慕された高潔、実直なお人柄に接することもできなくなりました」(国会会期中のため浅田清社民党京都府連合代表が代読)とお別れの言葉。

中野進医療法人啓信会会長と大槻秧司亀岡病院理事長の元・現京都私立病院協会会長が共に「先生のご尽力で、京都中央看護専門学校、保健衛生専門学校を設立することができました」と協会の発展に尽くした業績を讃えられ、中野元会長は「先生はまさに怪物、闘士、ご意見番でした」、大槻現会長は「弱者を思いやる先生の崇高なお心は、岡本病院に受け継がれていくことでしょう」と、しみじみと語りかけられました。

 職員を代表して、お別れの言葉を述べた渡邊晃第一岡本病院院長は、名誉会長の病状を説明、最後を看取った場面では、何度も言葉を詰まらせましたが、「先生のご遺志を継ぎ、理事長以下、心を一つにして岡本病院を守り、発展させます」と、遺影に誓いました。

 国会開会中のため参列できなかった福島瑞穂社会民主党代表や河野洋平衆議院議長、中野寛成衆議院副議長、京都選出の国会議員、油谷桂朗京都府医師会長、山田啓二京都府知事、久保田勇宇治市長、京都府立医科大学小児科教室「耐久会」様ら大勢の方からの弔電が披露されました。

岡本病院と遺族を代表して、岡本豊洋理事長が「『わが生きし 百年(ももとせ)の世の 変遷は 懐かしく また楽しかりけり』との歌を残していますように、私人として医師として政治家として、そして病院経営者として、十二分に生きた 97 年 10 ヶ月だったと思います。それも多くの方の支えがあったからこそと思います」と謝辞を述べ、参列者が次々に祭壇に花を捧げ、冥福を祈りました。

祭壇の前には、名誉会長が生前、愛用したテーブルとイスが置かれ、会場中央の白テーブルには、愛用のカメラや白衣、愛読書、パイプなどの遺品を展示。控えの間では、生前の名誉会長を写したビデオ「隆一先生永遠に」が流され、懐かしさに思わず涙ぐむ姿も見られました。

 


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