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病院紹介診療部門≫消化器科
消化器内科


救急疾患から治療、手術適応の決定まで消化器領域のすべてに対応しています

 当科の主要な任務の1つとして、上部・下部消化管、さらには膵胆管造影などの内視鏡検査が挙げられます。消化管疾患について、正確な診断が可能です。吐血や異物誤飲などに対する緊急内視鏡、消化管ポリープの摘除、総胆管結石などの内視鏡的治療にも積極的に取り組んでいます。画像診断では腹部超音波を担当し、腹部領域のスクリーニングを行っています。必要に応じ、さらにCT、MRIを活用し、迅速かつ正確な診断を行うことが可能です。他に、入院が必要になりますが、放射線科との協力により腹部血管撮影も実施しており、腹部領域、ことに肝胆膵の悪性疾患における術前評価や肝臓癌の治療に威力を発揮しています。

 平成18年から新たに『経鼻内視鏡検査』を導入しています。胃カメラで苦痛を経験された方には、咽喉の違和感や嘔吐反射がなく、ぜひお勧めしたい検査です。


診療の基本
1.救急診療への迅速な対応
 夜間・休日も医師は待機しており、緊急内視鏡などに対応しています。
2.良質な診療の提供
  クリニカルパスを活用し、無駄のない安全な医療を提供します。
3.妥当かつ適切な治療選択
  外科をはじめ各科と連携して診断・治療にあたり、最良の治療を提供します。




■担当医師(常勤)

本井 重博 (副院長・部長
資格など

医学博士
日本内科学会認定医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定専門医
滋賀医科大学臨床教授

研究課題
専門分野
腫瘍免疫、特発性炎症性腸疾患

児玉 正 (顧 問
資格など

日本内科学会指導医
日本消化器病学会指導医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本内科学会認定内科医
日本消化器学会認定医
日本消化器内視鏡学会専門認定医

 

 

■外来診察日

外来診察医師担当表をご覧下さい

■ おもな病気の診療指針

救急領域
消化管出血 吐下血で救急搬入され、状態が悪い中でもほとんどの場合、出血部位、病変の同定が可能です。内視鏡医が365日、24時間待機しており、緊急内視鏡下の止血処置を行います。8年目以上の経験豊富な医師が対応しています。
急性肝炎 急性肝炎の中でもごく稀に、劇症肝炎と呼ばれる重篤化し、致命率の高い病態が発生することがあります。集中治療室での血漿交換などが必要となり、大学等の肝疾患の専門医と連携し、救命治療にあたります。
急性胆嚢炎 炎症が強く、胆嚢穿孔の危険性が高い時には経皮経肝的胆嚢ドレナージを行います。ほとんど胆嚢結石を伴っていて、その後待機的な胆摘術となります。
急性膵炎 重症急性膵炎の治療は、集中治療室における内科、外科連携しての厳重な管理が必要です。学会からの治療のガイドラインに従い、輸液、抗生剤投与、蛋白分解酵素の動脈内投与、さらに感染を随伴すれば開腹下の腹腔内洗浄など、救命処置にあたります。
総胆管結石 典型例では腹痛、発熱、黄疸があり、時に急性閉塞性化膿性胆管炎により血圧が低下する重篤な状態を引き起こします。ほぼ全例、内視鏡による結石除去に成功しています。具体的には、胆管開口部である十二指腸乳頭を内視鏡下に切開し、鉗子を用いて結石を十二指腸へ排除する方法です。重篤な例では一時的に内視鏡的逆行性胆管ドレナージ、場合により経皮経肝胆管ドレナージなどを行い、病状が安定してから結石除去を行います。

一般診療
食 道
逆流性食道炎 ガイドラインに従い、プロトンポンプインヒビター投与で対応しております。
食道静脈瘤破 基本的に緊急止血が必要な病態です。内視鏡下の静脈瘤の硬化療法や結紮術による一次止血を行い、治療をさらに数回追加することで、再出血の予防を図ります。さほど症例数は多くありませんが、経験は重ねており、内視鏡的治療の一環として実施しています。胃静脈瘤には血管撮影の応用であるB―RTOと呼ばれる治療を行うこともあります。
腫瘍性疾患 外科に依頼し食道癌の手術を行います。当院には放射線治療の施設がないため、必要な場合には設備のある病院に紹介し、術前放射線治療を受けていただきます。
胃潰瘍 胃潰瘍治療ガイドラインに準じて、内視鏡・外科的治療、適切な薬剤の投与を組み合わせた標準的治療を行います。潰瘍症例には高率にヘリコバクター・ピロリの感染が認められます。出血性潰瘍は内視鏡的止血後、除菌を行い、潰瘍再発を防止します。
腫瘍性疾患

胃癌に対しては、新しい内視鏡的治療である内視鏡的粘膜下切開剥離術にも取り組んでおります。また外科による手術治療も従来どおり行っております。手術不能例には化学療法を行い、患者さまのQOLを重視した治療、ケアを行っております。

当院は訪問看護ひまわりを併設しておりますので、自宅でご家族と過ごされるケースにも対応いたします。

大 腸
出血性疾患 大腸憩室炎、虚血性腸炎などの出血性疾患に対しては、緊急内視鏡を行い原因の究明にあたります。出血が持続するときは、動脈塞栓による出血コントロールを試み、止血不能な場合は外科的手術を行い、救命を目指します。
炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎とクローン病をあわせて炎症性腸疾患と呼びます。慢性の消化管の炎症性疾患で厚生労働省により特定疾患に指定されています。以前には稀でしたが、食生活の西洋化と共に日本でも増加し、全国統計で潰瘍性大腸炎は6万人、クローン病は2万人以上と発表されています。当院でも潰瘍性大腸炎の患者さんが20名以上、クローンの方が数名通院されています。定期的に内視鏡検査を行い、炎症の状態に応じて内服治療を行い、炎症の強い時には入院治療を行っています。
腫瘍性病変 当院ではガイドラインに準じ、内視鏡的大腸ポリープ切除術を行っております。
良性腺種が大半を占めていますが、大腸の前癌病変と理解されています。時に早期癌を随伴したり、あるいは粘膜下にまで浸潤する癌のこともあります。進行大腸癌に対しては、外科と協力して手術治療や、化学療法を行っております
胆肝膵
慢性ウイルス性肝炎 B型慢性肝炎は母子感染により世代継体される疾患です。B型肝炎ウィルスがその原因で、出生時の産道感染が大半でした。昭和60年以降感染に対する予防法が確立され、20歳未満の人には見られなくなりました。現在C型肝炎ウィルスが慢性ウィルス性肝炎の原因のほとんどです。C型肝炎治療の基本はインターフェロン投与です。65歳以下の方の場合、6ヶ月あるいは1年間、原則インターフェロン投与を行い、ウィルス排除を最終目標とします。従来治療開始時には熱発を伴い、倦怠感や抑うつ状態が起こりやすいと言われていました。しかし週1回投与のPEG型インターフェロンが開発され、副作用が軽減しました。また場合によってはリバビリン服用との併用治療も行われます。以前と比べ、治療成績が向上し、半数以上にウィルス排除が可能になりました。インターフェロン治療の適応がない時は、グリチルリチン製剤の注射などにより、肝炎の進行を抑える治療を続けます。
腫瘍性病変

肝臓癌
肝臓癌に対する治療は、肝動脈塞栓療法や経皮経肝的エタノール注入を中心に実施しています。時には外科的治療や抗癌剤の動注を行うこともあります。

膵臓癌
胆嚢癌は外科と協力した、手術治療を行います。手術が不可能な場合は化学療法を行っております。閉塞性黄疸を伴う時は、内視鏡的な胆管ドレナージを行い、減黄を行います。

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