平成27年度 京都岡本記念病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 27 96 160 190 394 468 1211 1794 1476 373
地域医療支援病院である当院は、地域医療の中核として質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんい提供しています。
特に60歳以上の患者さんの入院がが8割近くを占めており、高齢化の影響から高齢者の入院が多くなる傾向にあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 - - 5.3 - -
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 - - 13.6 - -
080270xxxx0xxx 食物アレルギー - - 2.6 - -
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル手術あり 318 5.1 4.9 0.0% 71.7
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル検査あり 100 4.1 3.1 0.0% 70.9
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 四肢の血管拡張術・血栓除去術あり 70 8.2 6.0 0.02% 75.6
循環器内科の最も多い症例は狭心症などに対する心臓カテーテル治療のための入院、およびそれに伴う治療前後の心臓カテーテル検査の入院になります。
また症例数が2番目に多いのは心臓カテーテル検査のみの入院で、治療を行わない入院になります。
3番目に多いのは下肢の閉塞性動脈硬化症などに対するカテーテルによる血栓の除去を目的とした入院になります。
循環器内科では上記のようにカテーテルを使用した治療・検査が主であり、上位3つで全症例の4割強を占めています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx03xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的手術あり 167 2.9 2.8 0.0% 66.9
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的手術あり 47 9.8 10.9 0.06% 77.8
060350xx99x0xx 急性膵炎 24 10.8 12.3 0.03% 59.3
消化器内科では内視鏡を使用した治療・検査が主になります。
最も多い症例は小腸・大腸のポリープの内視鏡的切除を目的とした入院になります。
2番目は胆管結石・胆管炎に対して内視鏡を用いて胆管をチューブで広げる、胆石や膿瘍の除去などの治療を目的とした入院になります。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 終夜睡眠ポリグラフィー検査あり 34 2.0 2.1 0.0% 60.7
010230xx99x00x てんかん - - 7.0 - -
010160xx99x00x パーキンソン病 - - 19.0 - -
神経内科ではてんかん・パーキンソン病をはじめとした様々な疾患を扱っており、特に睡眠時無呼吸症候群に対する検査入院(終夜睡眠ポリグラフィー検査)が増えています。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 71 26.8 15.3 0.02% 65.0
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 16 47.1 21.7 0.03% 85.1
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 13 12.5 14.3 0.02% 80.5
糖尿病内科の症例で最も多いのは糖尿病の教育・検査入院です。その結果に基づいて今後の最適な治療方法を決定するのが目的です。また、他科での手術の前に血糖コントロール目的で入院する場合もあります。
また、誤嚥性肺炎をはじめとした肺炎などの疾患にも対応しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 35 10.3 13.6 0.0% 72.7
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 33 20.8 14.3 0.05% 74.7
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 透析シャント造設手術あり 31 9.4 9.7 0.02% 80.5
腎臓内科では慢性腎不全の患者さんに対して、末期腎不全への進展を阻止することを目標とした教育入院が最も多い症例となっています。入院中にご自身の病状を理解すること、腎臓病に関する正しい知識を習得することを目標とし、退院後に入院中に学んだ食事療法や生活習慣を実践できるようになることを目的とした入院です。
教育入院の他に、末期腎不全に対する血液透析を導入するための内シャントの造設目的の入院も多くなっています。内シャント手術とは、腕の動脈と静脈をつなぎ合わせる手術のことで、より効果的に血液透析を行えるように静脈に多くの血液が流れるようにする手術です。
また市中肺炎等にも対応しています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 51 17.0 14.3 0.02% 73.4
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 41 29.9 21.7 0.06% 82.8
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 39 15.9 12.6 0.02% 76.4
総合診療科とは、高齢化が進むと一つの病気だけでなくいろいろな病気を持たれた患者さんが増えてきます。医療がどんどん専門別に細分化されていくと、一つの専門科だけでは対応できない患者さまも増えてくるため、院内の専門各科ともスムーズに連携しながら、正しく鑑別診断し治療していく診療科です。
そのため、内科全般にわたる疾患のプライマリ・ケア(初期治療)を行っており、全般的な肺炎の治療や、尿路感染症などさまざまな疾患に対応しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x002xx0x 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術あり 54 6.1 5.1 0.0% 66.2
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 32 8.0 9.2 0.02% 69.7
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍 化学療法目的入院 31 4.9 6.7 0.0% 66.1
外科で最も多い症例は鼡径ヘルニアに対する手術目的の入院です。鼡径ヘルニアとは腸の一部が足の付け根の部分の筋膜の間から皮膚の下に出てくる疾患で「脱腸」と一般的に呼ばれていたりもします。
2番目に多い症例は、腸閉塞(イレウス)に対する治療目的での入院です。イレウスは術後の合併症として多く発症し、手術によって損傷した組織みずから修復するために起きる生体防御反応の1つである腸管癒着による閉塞性イレウスが多いです。
また、胃がんに対する化学療法を目的とした入院も多く3番目に多い症例となっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 インプラント使用手術あり 89 66.6 28.7 0.1% 85.2
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 36 8.1 5.7 0.0% 54.0
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 27 42.4 21.5 0.02% 74.3
整形外科では股関節に近い大腿骨の骨折に対する手術目的の入院が多く、全体の約2割を占めています。当院では高齢者の入院が多く、転倒などで大腿骨の骨折をされた場合、在院日数が長くなることが多いです。
また、次いで前腕の骨折も多く、小さな子どもの転倒による骨折も多いため平均年齢は低くなっています。
3番目に多い脊椎の骨折も大腿骨の骨折と同様の理由で在院日数が長くなることが多いです。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん - - 7.0 - -
161040xxxxxxxx 損傷の続発性、後遺症 - - 15.3 - -
100330xxxxx0xx 栄養障害(その他) - - 19.0 - -
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) エダラボンあり 85 49.5 18.1 0.11% 73.4
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 60 40.1 15.8 0.15% 73.4
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等あり 50 17.2 10.0 0.08% 71.2
脳神経外科では、脳梗塞に対する治療目的で入院される症例が1,2番目を占めており、これは全体の2割強にあたります。
違いはエダラボン投与の有無です。脳梗塞が起こり、脳細胞が徐々に壊死すると、その周囲からは有害な物質が発生します。その物質は、まだ壊死していない回復可能な領域を破壊します。そこで、その働きを抑え、脳の障害を防ぐエダラボンという薬を使う『脳保護療法』が行われています。
3番目に多い症例は、転倒などで頭を打った際に、頭蓋骨の内側で脳を包んでいる硬膜と脳の間に徐々に血がたまって血腫を形成する慢性硬膜下血腫に対する手術目的の入院となります。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 大動脈瘤切除あり 14 28.1 29.8 0.02% 71.0
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等あり 10 3.8 3.5 0.0% 69.3
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 弁置換・形成術等あり 10 31.2 25.7 0.0% 69.2
心臓血管外科では大動脈解離に対する手術・治療目的での入院が最も多い症例となっています。
また下肢静脈瘤の手術目的入院、心臓にある弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態である弁膜症の手術目的入院が次いで多くあります。
当院ではすべての大動脈疾患患者を、24時間常時受け入れる体制を作っています。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 10 7.9 6.8 0.0% 63.8
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 - - 11.6 - -
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 - - 10.4 - -
乳腺外科では乳がんの手術目的での入院が主になっています。
乳房温存手術(部分切除)、乳房全切除手術、それに伴う腋窩部のリンパ節郭清手術等を行っています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 39 16.6 13.0 0.02% 70.7
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 気管支鏡検査あり 29 2.4 3.3 0.02% 74.3
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 19 23.3 15.0 0.02% 80.3
呼吸器外科の最も多い症例は肺がんに対する手術のための入院になります。
また症例数が2番目に多いのは肺がんの診断を行うために気管支鏡での検査を行うための入院になります。
3番目に多いのは肺がんの緩和治療の入院になります。
他にも気胸の治療も多く行っています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊髄刺激装置術抜去術あり - - 18.4 - -
130100xxxxx4xx 播種性血管内凝固症候群 リコモジュリン使用あり - - 30.7 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.0 - -
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 30 6.2 8.2 0.0% 27.9
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 23 5.0 5.5 0.0% 44.1
030428xxxxxxxx 突発性難聴 21 12.4 9.6 0.0% 69.1
耳鼻咽喉科で最も多い症例は、慢性扁桃炎やアデノイド増殖症などに対する手術目的での入院になります。
この疾患は小児から50歳代まで幅広く発症し、入院翌日に手術を行うため平均在院日数は短くなっています。
次いで急性扁桃炎や扁桃周囲膿瘍に対する治療目的で入院される症例が多くなっています。こちらは手術加療ではなく抗生剤などでの保存治療を行っています。
また、突発的に起こる難聴に対する入院も多く、中にはめまいを伴うような突発性難聴もあり、ステロイド治療を行い患者さんの不安を解消したのち退院していただくため比較的長めの在院日数になっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 83 3.9 3.0 0.0% 75.6
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 30 3.9 8.4 0.0% 77.7
眼科では白内障の手術目的で入院されます。
両眼の白内障の手術を行う場合、基本的には片眼ずつの手術となり、退院後再度入院をしていただき反対の眼の手術を行いますが、診療報酬請求の制度上2回目の入院は両眼として算定されます。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 16 8.5 6.3 0.0% 45.8
120140xxxxxxxx 流産 11 1.1 2.3 0.0% 27.9
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 10 13.8 9.5 0.0% 70.9
産婦人科で最も多い症例は子宮筋腫の摘出手術で、患者さんの負担の小さい腹腔鏡での手術も多く行っています。
また日帰り入院での人工妊娠中絶、子宮脱に対する手術目的入院も多く行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺生検あり 89 3.2 2.7 0.0% 71.9
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術あり 46 4.6 7.6 0.03% 74.2
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術あり 31 2.0 2.9 0.0% 55.0
泌尿器科では前立腺がんに対する検査目的での入院が最も多い症例となっています。この検査でがんと診断された場合、後日再入院していただき手術を行っています。
次いで多い疾患は膀胱がんに対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を目的とした入院です。TUR-Btとは開腹せずに手術用内視鏡を用いて、これらの膀胱腫瘍を切除する治療のことです。膀胱がんは再発率が高いため、症例数も多くなっています。
また、尿路結石に対して衝撃波で結石を細かく砕く体外衝撃波結石破砕術(ESWL)目的の入院が3番目に多い症例となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 12 - 10 38 - 21 2 14
大腸癌 - 24 29 13 - 44 2 7
乳癌 25 20 - - - 16 2 17
肺癌 26 - 21 45 16 14 2 7
肝癌 - - - - - 14 2 5
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では胃がん・大腸がんは外科・消化器内科、乳がんは乳腺外科、肺がんは呼吸器外科、肝がんは外科的治療は外科、カテーテル治療は消化器内科が多く診療をしています。当院は緩和治療を積極的に行っているため、多臓器転移をしているStageⅣ、再発をしている症例が多く手術だけでなく化学療法など患者さんの状態に合わせた治療を行っています。
また肝がんは治療後に再発することが多い病気のため、当院でも肝がんの初発治療後に再発して、入院治療を行う割合が多くなっています。
また肺がんで不明が多い理由は、肺がんの気管支鏡検査の入院が多いため、当該入院中の情報だけで分類が行うことができないためです。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 27 8.8 52.6
重症度 1 55 14.7 75.9
重症度 2 56 18.0 83.7
重症度 3 31 30.3 83.7
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
肺炎の重症度分類では「年齢」「BUN(血中尿素窒素)」「SPO2(動脈血酸素飽和度)」「意識障害」「血圧」の5項目から重症度を算出します。
重症度0=軽症、重症度1,2=中等症、重症度3=重症、重症度4,5=超重症となります。
患者数が最も多いのは重症度1,2である中等症ですが、重症患者も少なくなく、また超重症患者も少数ですが入院があります。
また平均在院日数・平均年齢から分かるように軽症の平均年齢が50歳ほどであるのに比べて、中等症以上では後期高齢者の年齢層になっており、平均在院日数も伸びていることから、肺炎は年齢が上がるごとに重症化していることが分かります。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 19 4.4 71.3 0.0%
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 199 55.7 76.0 0.57%
その他 29 33.9 73.5 0.06%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 16 5.8 68.3 0.0%
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
当院では上記疾患のほとんどは脳神経外科で治療を行っています。
その中でもI63$(脳梗塞)の割合が多く全体8割以上、発症から3日以内の急性期脳梗塞では7割以上を占めています。
急性期脳梗塞の患者さんの平均年齢は76歳と後期高齢者の方が多くなっています。当院では多くの医療専門職がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした回復期リハビリテーション病棟を有しており、関西トップレベルのリハビリテーションセラピストのチーム体制で積極的にリハビリを行っているため平均在院日数は比較的長めとなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 244 2.0 3.4 0.0% 71.9
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 86 1.9 6.5 0.02% 75.3
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) 51 1.7 1.7 0.0% 71.4
循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈ステント留置術や、経皮的冠動脈形成術といった心臓カテーテル治療の症例数が多くなっております。心臓カテーテル治療とは、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。緊急で行う場合や検査と同時に行う場合、検査後一旦退院してから再入院して行う場合など、患者さんの状況に合わせて様々なタイミングで手術が行われております。
また、下肢閉塞性動脈硬化症に対する血栓の除去や血管の拡張する手術も多く行われています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 168 0.3 1.8 0.0% 66.7
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 26 0.8 10.7 0.0% 76.2
K654 内視鏡的消化管止血術 25 0.6 10.8 0.02% 75.2
消化器内科では、大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的ポリープ・粘膜切除術を最も多く行なっています。
次いで、胆石や胆管癌などの胆道疾患に対して行われる手術である内視鏡的胆道ステント留置術の
症例数が多くなっております。狭くなっている胆道にチューブを挿入して拡張し、
胆汁の流れを良くする手術です。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 39 5.1 21.4 0.02% 71.6
腎臓内科では血液透析の導入にあたり、内シャント設置術を行う手術が主に行われています。
手術自体は心臓血管外科医が多く携わっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 57 1.4 3.7 0.0% 66.0
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 36 6.7 7.9 0.0% 64.5
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 26 8.7 20.6 0.02% 77.4
外科の手術で最も多いのは症例数でも最も多い鼡径ヘルニアに対する手術です。
次に胆のう炎や胆石症などの胆のう疾患に対して胆のう摘出術を行っています。この手術は腹腔鏡下で行っており、手術に対する患者さんの負担を小さくするよう努めています。
大腸がんに対する手術も多く、病期分類でも分かるように進行がんの状態で多く見つかっているため、開腹手術での症例が多くなっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 64 4.0 64.1 0.05% 85.3
K0811 人工骨頭挿入術(股) 30 4.0 63.7 0.0% 83.2
K0462 骨折観血的手術(前腕) 30 1.7 18.7 0.0% 65.9
整形外科では大腿骨頚部骨折に対する手術が上位1,2位となり全体の3割近くを占めています。
大腿骨頚部骨折に対しては、骨接合術と人工骨頭挿入術という2つの治療法のいずれかが行われます。骨接合術とは当科で最も行われている手術で、骨を金属などの器具で固定して折れた部分をくっつける手術です。
人工骨頭挿入術とは、骨をくっつけるのではなく骨折した大腿骨の一番上の部分(骨頭)からそのすぐ下の細くなった部分(頚部)までを切除して、そこを人工物で置き換える手術です。
3番目は前腕骨折に対する骨接合術ですが、大人と子どもの手術方法が違うため平均年齢は高めとなっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 42 4.3 15.4 0.08% 77.9
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓切除) 17 4.9 31.5 0.02% 72.4
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 14 0.9 88.1 0.02% 61.4
脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術です。高齢の方が初めに軽微な頭部外傷を負って1~2ヶ月ほど経過した際に、歩行障害や認知症様の症状が出現することがあります。手術は頭部の局所麻酔を行い、小さな穿頭で硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。
また、当院の脳神経外科では頭部の疾患だけでなく脊椎疾患対しても診療を行っており、椎弓切除術が2番目に多い手術となっています。
3番目に多い手術は、くも膜下出血を発症した際に破裂した脳動脈瘤に金属のクリップをかけ、瘤内に血流を遮断する開頭手術となっています。この手術は脳動脈瘤の破裂を防ぐために予防的に行われることもあります。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-2 大伏在静脈抜去術 - - - - -
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) - - - - -
K5607 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(その他のもの)) - - - - -
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 10 1.9 5.0 0.0% 63.8
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩部郭清を伴わないもの) - - - - -
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) - - - - -
乳腺外科では、乳房の腫瘍部分のみ切除を行う温存手術を最も多く行っています。
しかし、腫瘍の大きさや拡がりによって温存手術を行うことができない症例もあります。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 21 6.6 16.1 0.02% 73.2
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 14 7.1 5.7 0.0% 43.2
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 10 3.3 10.6 0.0% 66.8
呼吸器外科では肺がんに対して標準根治手術である肺葉切除を最も多く行っています。肺は一つのかたまりでなく、右肺は「上葉・中葉・下葉」の3つ、左肺は「上葉・下葉」の2つに分かれています。どれか1つの肺葉を切除しても、他の部分が機能を補ってくれるため、呼吸などに大きな支障は基本的に出ません。また病巣だけではなく、肺葉全部を切除することで、目に見えないがん細胞の取り残しを防ぐことができます。
2番目に多い手術は気胸に対する手術です。気胸とは肺から空気がもれて、胸腔にたまっている状態で、その原因であるブラと呼ばれる袋を切除する手術です。
また転移性肺がんに対する部分切除手術が3番目に多い手術となっています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 32 0.9 4.5 0.0% 26.0
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 22 1.2 3.5 0.0% 62.3
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除) 14 1.4 8.9 0.0% 64.7
耳鼻咽喉科で最も多い手術は慢性扁桃炎に対する扁桃摘出術です。比較的若い年代の患者さんが多いため、平均術前・術後在院日数も短く平均年齢も低くなっています。
また蓄膿症とも呼ばれる慢性副鼻腔炎に対する手術も多く、前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形洞の4つの鼻腔に隣接した空洞を内視鏡を用いて手術を行います。
3番目に多い手術は甲状腺がんの切除手術となっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 113 0.9 1.9 0.0% 76.2
眼科では白内障の手術を行っており、片目ずつ3泊4日の入院で行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 21 1.7 6.2 0.0% 46.0
K877 子宮全摘術 16 2.7 8.9 0.0% 54.1
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 13 1.2 5.7 0.0% 48.2
産婦人科では子宮筋腫または早期子宮頚がんに対して腹腔鏡下で子宮の全摘出術を最も多く行っています。
また腹腔鏡下で行えない症例もあり、2番目に多い手術となっています。
3番目に多い手術は良性卵巣腫瘍に対する腹腔鏡下摘出手術です。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 47 1.1 2.4 0.03% 74.3
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 35 0.0 1.0 0.0% 54.0
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用のもの) 21 1.0 4.7 0.0% 71.8
泌尿器科では症例数も多い膀胱がんに対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)が最も多く、同様に多かった尿路結石に対する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が2番目に多い手術となります。
また、前立腺肥大症に対する手術が3番目に多い手術となっています。前立腺肥大症とは、前立腺内の移行域と呼ばれる部位に形成される結節が次第に肥大増殖して腺腫となり、その腺腫が尿道を圧迫するために、さまざまな症状が出る病気です。その腺腫をループ状の電気メスを装着した内視鏡を尿道内に挿入し尿道粘膜とともに切り取る手術が3番目に多い手術です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 18 0.29%
異なる 23 0.37%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 60 0.95%
異なる - -
当院における敗血症の入院は半数以上が敗血症以外の疾患で入院してこられ、様々な原因から敗血症に至った症例でした。
原因としてもともと感染によって入院された症例や、脳血管疾患などから全身状態が悪化し、敗血症を発症してしまったといったものでした。
手術・処置などの合併症では、ほとんどの症例が手術・処置などの合併症を主として入院され、治療を受け退院されるという症例でした。
手術・処置などの合併症にあたる症例としましては、術後出血6例、術後創離開3例、術後感染症35例、術後血管合併症8例などでした。
更新履歴
2016年9月21日 平成27年度分公開