先輩の声

看護師(認定看護師)

【慢性疾患看護専門看護師】
【糖尿病看護認定看護師】 加藤 久代

プレイングマネージャーとしてキャリアアップを支援します

私は家庭の事情で2015年に京都に転居し、同年4月からご縁があって第二岡本総合病院に着任しました。翌年5月には、京都岡本記念病院として新築移転するという大きな節目の時期を経験することができ、その後、「慢性疾患看護専門看護師」の資格を得ました。

「慢性疾患専門看護師」は、生活習慣病の予防を含め、慢性的な心身の不調とともに暮らす人に対し、豊かな人間性をもって高度な看護を提供することを目的とした専門職です。慢性疾患看護の中でも、私はこれまで認定看護師として活動してきた「糖尿病看護」をサブスペシャリティとしています。

「糖尿病看護認定看護師」には、糖尿病患者さんが「生涯にわたり病とうまく付き合いながら、その人らしく生活していくこと」をパートナーとして支援するという役割があります。認定看護師として、更には専門看護師として、糖尿病看護を中心とした看護の広がりと質の向上を図るためのキーワードは、「糖尿病ケアネットワークのシステムづくり」であると考えています。発症直後、急性憎悪期から合併症発現期まで、多岐にわたるステージの糖尿病患者さんやそのご家族への切れ目のない支援を、医師、看護師スタッフおよび多職種の方々と協同して展開していくシステム作りに取り組んでいきたいです。

また、看護師全体の教育も担当しています。京都岡本記念病院では、クリニカルラダーをはじめ、認定看護師資格取得に向けた「認定看護師支援制度」など、看護部の教育体制が整っています。特に新人看護師の「臨床研修制度」は、きめ細やかなプログラムが組まれており、とても充実しています。その時々に望まれる看護実践能力を認識し、自身の立ち位置を確認するために、臨床研修制度やクリニカルラダーが活用されています。そして、それはキャリア開発につながっています。我々全ての看護師が、専門職業人として経験を通して歩んでいるキャリアという道のり。どのような看護の経験であっても無駄な経験は何一つありません。その経験を自分のキャリアビジョンの中で活かし、現在の業務に意味づけをすることで、業務に対する自分の姿勢が変わってきます。卒後研修・継続看護教育を通して、あらゆる段階の看護師がキャリアビジョンを明確に描けるよう、プレイングマネージャーとして、看護師のみなさんのキャリアアップを支援していきたいと考えています。