看護部の紹介

放射線内視鏡室

以前当院の血管造影室は手術室と統合し運用されていましたが、移転後1年が経過してからは、同じく検査部門である内視鏡センターと統合することになりました。単独の部署であった内視鏡センターと血管造影センターが統合することにより、スタッフのスキルアップが図れ、緊急時には互いの部署同士の協力態勢が整ってきました。

血管造影センターはROOMが3つあり、主にROOM1は腹部アンギオ・シャントPTA 下肢EVTなどの治療目的に使用しています。ROOM2は主に循環器のCAG・PCI PMIなどに使用しています。ROOM3は脳神経外科・内科の使用となっており、脳梗塞に対しては救急センターからt-PAを開始しながらの血栓回収、脳出血に対してはコイリングなどが行われています。コイリングは患者さんにとって低侵襲であることから第1選択として挙げられ、年齢や症状により適性を判断されます。またSCUのホットラインにより素早い対応も心がけ、病院到着から血栓回収が1時間以内に実施されるなど、チームとしていかにスムーズに連携していくかを心がけ日々実行しています。2018年度には循環器科の医師が増員され、前年度とは比較にならない程、症例数が増加しました。循環器に関しては年間715件の症例があり、PCI・PMI・CRT-D・ABL・EVTなど多岐にわたります。毎週カンファレンスを医師およびメディカルスタッフ参加で行っており、同時に症例検討なども行っています。またデバイスなどに関して、使用方法や効果など必要であれば担当者による専門的な学習会を行います。その他腹部アンギオに関しては、HCCのTACEや外傷による血管損傷に対するコイリング、透析患者さんのシャント狭窄時のシャントPTAなども行っています。すべての科に関して柔軟に対応し、個々のスキルを磨きながら学習継続中です。

内視鏡センターにはROOMが3つと特殊検査用の透視室を備えています。上部・下部に関してはほぼ毎日2列運用を行い、緊急処置も随時受け入れています。特殊検査は基本的に午後からの運用となります。ERCP・EUS・EUS-FNA PTCD・肝生検・RFAなど消化器疾患に対し幅広く行っています。また消化器疾患以外に気管支鏡検査も行っており、年間上部検査5300件、下部2000件近くとなっています。スタッフは技能免許を積極的に取得したり院内外の研修に積極的に参加したりと、自己研さんに励んでいます

血管造影センター・内視鏡センターそれぞれ、緊急患者さんの受け入れがスムーズにできることを念頭に日々学習を重ねています。