先輩の声

看護師(男性看護師)

男性看護師

看護教育を通して共に成長がしたい

私は看護師になる以前は介護の仕事をしていました。もともと人に直接必要とされる仕事がしたくて介護福祉師になったのですが、待遇面や自己の成長といった面で満足ができずにずっともやもやしていました。そんな中、転機が訪れたのは当院の面接を受けた時の事。当時の看護部長さんに「あなた看護師になる気はない」と声をかけてもらい、本当にそんな事できるのかなと思った事を今でも覚えています。

その後、先輩の後押しもあって看護師への転職を決意。翌年には看護学校へ入学し、当院の奨学金制度を利用しながら准看護科、2年課程を経て今に至ります。

入職後、かっこいいからという理由で配属先に救急を希望。配属されるまでは良かったのですが、毎日が緊張の連続で現場の空気に圧倒されてわずか5ヶ月で一から出直す事に。今思えば勇気というよりは無謀に近かったと思います。ですが、そこで見た事や聞いたこと、他ではない自分が患者を救うのだといった覚悟など、大切な事の多くのを学ぶ事ができたと思います。

その後、脳外科病棟に配属されたのですが、私はそこでも仕事についていけず焦る気持から何度もミスを繰り返していました。また、後輩に先を超された事でさらに自信を無くし看護師を辞めようかと思うことも何度もありました。幸い、私には同じ部署内に同期が5人もいてくれたので悩みを聞いてもらい支えてもらった事で辞めずに続ける事ができました。当時は本当にいっぱい怒られてきましたが、そんな自分を見捨てず根気良く指導してくださった先輩方には今ではとても感謝しています。

現在は整形外科病棟に所属しています。4年目を過ぎたころから、ようやく自分のペースでしたい仕事が出来る様になりました。私は、決して仕事が早い訳でも何かが特別秀でている訳でもありません。ですが、自己の体験から「自分は出来ない人間だ」といった辛い想いをさせたくない。先輩として、必要な事をちゃんと伝えたいといった気持が強くあり、これまで後輩への指導は手を抜かずに向き合ってきました。今私の一番の関心ごとは看護教育です。人を育てるという事はとても難しく、うまくいかないことのほうが多いです。ですが、それは共に成長できるチャンスだと思っています。どうすれば目の前にある問題を乗り越えられるのか、一緒に考え挑戦できるようにサポートする。そんな指導ができる先輩になりたいです。そして、今後も共に成長できる仲間と一緒に地域医療に貢献できるよう頑張っていこうと思います。