先輩の声

看護師(男性看護師)

男性看護師

看護師が手術患者さんの代弁者に

私は手術室に勤務し、6年目となります。

学生時代の手術室看護師の印象は、医師に器械を渡している人、というものでした。しかし特殊部署でのローテーション研修や、実際に勤務し学んだものは学生時代の印象とはかけ離れたものでした。

手術室看護師は術前、術中、術後を通し患者さんが安全・安楽に、また少しの不安も取り除けるよう患者さんに関わっています。これは看護師だけの考え方ではなく、医師、看護師、多職種それぞれが同じ目標を持ち、チーム医療を提供しています。

当院は総合病院であるため、さまざまな診療科の局所麻酔から全身麻酔、また二次救急に該当するため、多発外傷などの緊急手術も行っています。手術は患者さんにとって莫大な身体的、精神的侵襲を伴うものです。

その中で、私が大事にしていることは術前から患者さんがどのような事に不安を感じているのか情報を集め、それに対しアプローチしていく事です。術前訪問を通し患者さんの不安に思っている内容を病棟看護師や医師など多職種との連携を図り、患者さんの不安を少しでも軽減できるように努めています。また全身麻酔中の患者さんは自からの意志を表出することができないため、私達が代弁者となれるように起こりうるリスクを術前にアセスメントし、トラブルを予防しています。またそれらは手術室看護師で完結するのではなく術後に起こりうるリスクとして、病棟看護師に申し送りを行い周術期の継続看護に努めています。

私は手術室に配属後より患者さんの安全を守るために学習を深めています。看護師は患者さんの代弁者となる必要があると思います。そのためバイタルサイン、術式、現病歴や既往歴などから患者さんの術中に必要なことをこれからも学習していく必要があると考え、自己研鑽中ですが、今後は認定、特定看護師を目指し、よりスキルUPを図れるよう取り組んでいきたいと思います。

私は特殊部署でのローテーション研修をきっかけに手術室を希望し現在に至っています。特殊部署に少しでも興味を持っていたり、現在希望部署が決まっていない、あるいは、気になることがない方は特殊部署でのローテーション研修から見つけて見るのも良いかと思います。また私が所属している手術室は男性看護師も多く働きやすい環境にあります。興味ある人は是非見学に来て下さい。