病院を知る

DMAT(災害派遣医療チーム)

DMATとは

災害の急性期(概ね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた災害派遣医療チームのことです。

大地震や航空機・列車事故など大規模な集団災害において、一度に多くの傷病者が発生すると医療の需要が急激に拡大し、被災地だけでは対応が困難となります。阪神淡路大震災では、多数の傷病者が救助されたものの、病院の被災・ライフラインの途絶、また医療従事者の確保困難などにより、十分な医療が受けられず多くの方々が亡くなられました。

その際、いわゆる「避けられた災害死」が大きな問題となりました。また、東日本大震災では津波災害により、外傷傷病者等への救命医療ニーズが少なかったこと、通信が困難であったこと、派遣調整を行う本部の対応が不十分であったことなど、DMATの活動について多くの課題も明らかになりました。

このような災害に対して、専門的な訓練を受けた医療チームが可及的早期に被災地に入り、被災地域の医療需要を把握し、被災地における急性期の医療体制を確立します。そのうえで、現場での緊急治療や病院支援を行いつつ、被災地で発生した多くの傷病者を被災地外に搬送できれば、死亡者の減少や後遺症の軽減が期待できます。

少数の傷病者に対して手厚い治療を施す平時の救急医療ではなく、設備の整っていない被災地で多数傷病者に対してどのように対応するのかが災害医療であり、この活動を担うべく、厚生労働省の認めた専門的な研修・訓練を受けた災害派遣医療チームがDMATです。

京都岡本記念病院DMATの活動

山城北医療圏では初めてのDMAT誕生

当院に災害派遣医療チーム(DMAT)が誕生しました。平成24年4月、山城北医療圏(宇治、城陽、京田辺、八幡市と久御山、井出、宇治田原町)の災害拠点病院の指定を受け院内の体制整備を進めてきた一環で、同医療圏では初のDMATのいる病院となりました。

平成25年2月に兵庫県災害医療センターで隊員養成研修を受けて登録、3月には京都府と京都府緊急災害医療チームの派遣に関する協定を結びました。

災害や大事故に出動。災害・事故現場での医療だけでなく、被災地の病院での医療支援や、巨大地震で多数の重症患者が発生した際、被災地の外に搬送する広域医療搬送など、機動性と専門性を生かした多岐にわたる支援を行います。

平成28年度の活動実績
  • 平成28年4月
    熊本地震におけるDMAT派遣
  • 平成28年6月
    日本DMAT隊員養成研修参加
  • 平成28年8月
    大規模地震時医療活動訓練(政府総合防災訓練)参加
  • 平成28年9月
    京都府総合防災訓練参加
  • 平成28年10月
    日本DMAT技能維持研修参加
  • 平成28年11月
    京都DMAT実働訓練参加
  • 平成28年12月
    近畿地方DMATブロック訓練参加
  • 平成29年2月
    京都府国民保護共同実働訓練参加

※統括DMAT2名
日本DMATインストラクター2名、タスク2名在籍