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腎臓内科

当科の特色・概要

近年、皆さんが心配されている透析をしなくてはならない末期腎不全の前段階である慢性腎臓病(CKD)が注目されており、慢性腎臓病の時期に適切な治療を行うことにより透析への進行を抑えられることが多いといわれています。

当科は、このような慢性腎臓病を引き起こす疾患を対象として診療し、治癒を目指す診療科です。治癒が難しい疾患でも、進行を遅らせることにより、慢性腎不全、そして最終的には末期腎不全に至ることを防ぐことを目標としています。不幸にして、透析が必要な末期腎不全となった患者さまには、血液透析や腹膜透析(CAPD)の管理を行い、少しでも活動的な人生が送れるようにサポートしています。

具体的には、検診で尿蛋白や尿潜血、血液検査での腎機能障害などが指摘されたら、原因究明のため来院してください。足のむくみも重要なサインですが、腎疾患以外の心臓病や肝臓病、足の血流障害なども原因となりますので、その時はより適切な他科に紹介させていただきます。

腎外来では、必要に応じて腎生検(2016年度は21例)も行い、適切な腎疾患の診断治療を心がけています。
また、残念ながら末期腎不全となった患者さまには、適切な時期に血液透析(30床、その内個室は3床)および腹膜透析を行い、透析導入後の生活をサポートします。ただ、当院の透析ベッド数も限りがあり、満床の場合や、患者さまが当院より便利なところにある透析施設を希望された場合は、関連施設であるおかもと総合クリニック内の「透析センターあすなろ」や、他の透析施設にご紹介させていただきます。

体制
腎臓内科常勤医4人(そのうち2人が腎臓学会および透析医学会の指導医)と山城地域では一番の人員を誇り、当院は腎臓学会および透析医学会の認定施設です。非常勤医師として関連透析施設の透析センターあすなろの西岡センター長(腎臓学会指導医、透析医学会専門医)にも腎外来および透析当番を担当していただいています。

対象となるおもな疾患

近年、皆さんが心配されている透析をしなくてはならない末期腎不全の前段階である慢性腎臓病(CKD)が注目されており、慢性腎臓病の時期に適切な治療を行うことにより透析への進行を抑えられることが多いといわれています。

慢性腎臓病の原因としては、IgA腎症や膜性腎症(炎)、溶連菌感染後腎炎、ANCA関連腎炎などの糸球体腎炎、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症、痛風腎などの生活習慣病(以前は成人病といわれていました)に伴う腎障害、多嚢胞腎などの遺伝性腎疾患などがあります。
また、病態として、これらの疾患によっておこるネフローゼ症候群も有名です。

慢性腎臓病(CKD)
教育入院について

腎臓病の原疾患と増悪因子の検索を行い、今後の治療目標をチーム医療(岡本腎サポートチーム)で患者さまと共有し、療養生活をサポートするためにCKD教育入院(5泊6日)を行っています。これにより、ひとりひとりの患者さまにとって最善の腎治療ができ腎臓病進行抑制に繋がることがいわれています。

岡本腎サポートチーム
医師から
腎臓病について、その原因、増悪因子、合併症などについて集団講義を行い、それぞれの患者さまごとにも個別に(腎臓病で合併しやすい心血管疾患も)評価を行います。その上で、今後の治療管理目標を、患者さまと一緒に共有し決定します。外来管理では、かかりつけ医と病診連携をとって行います。
栄養士から
入院で実際に腎臓食を食べることにより塩分制限、蛋白制限に対する認識を深めます。また外泊時に家庭での食事を記録し、栄養士が確認します。その上で、持続可能な食事療法を提案させていただきます。
看護師から
体重・血圧コントロール(必要に応じて水分制限)の重要性を理解してもらいます。また、患者さま自身に血圧測定や血圧の記録をしてもらうことにより、家庭での血圧測定を続けてもらえるよう意識づけをします。腎不全が進行してしまった場合に助けとなる腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)についてもパンフレット、DVDで勉強して頂きます。さらに、血液浄化センター見学、血液・腹膜透析の実際の機材を手に取ってもらい説明を行います。
薬剤師から
腎不全時の鎮痛剤や抗生剤・抗ウイルス薬など注意すべき薬剤について説明いたします。さらに今内服しているお薬の作用・副作用についても理解を深められるようにお話します。
理学療法士から
腎不全であっても必ずしも安静が必要な訳ではありません。減量、ロコモティブシンドローム予防、筋力維持についてコツをお話します。

教育入院について、詳しくは腎臓内科外来までお問い合わせください。

岡本腎サポートチーム
腎臓病教室について
当院では、管理栄養士による腎臓病の食事療法についての 腎臓病教室を開催しております。 入院・外来の腎臓病患者さまはもちろんのこと、腎臓病や食事療法 に関心のおありの方は、どなたでもご自由にご参加ください。
病診連携について

腎臓内科ではCKD手帳を通して、かかりつけ医の先生方と診療を連携しております。普段は、かかりつけ医の先生にみてもらい、腎臓病に関しては、数カ月に1回当科を受診して頂きます。腎臓病は心血管疾患の合併にも注意が必要で循環器内科、脳神経外科などと連携し総合病院として、一生に渡って患者さまをサポートしたいと考えております。

地域の先生方へ

免疫抑制薬、分子標的治療薬、血液浄化療法(血漿交換療法など)を含めた専門性の高い腎治療を施行しています。また、腎移植は、大学病院に紹介しておりますが、腎移植管理を経験した専門医もいますので、CKDの患者さまで今後希望されている方の相談も可能です。

病診連携について

当科ではCKD教育入院後、CKD手帳を利用し病診連携診療を行っております。紹介基準を明確したCKD病院連携診療情報提供書も用意しておりますので、適応の患者さまがおられましたら、お使い頂きご紹介頂けますと幸いです。

外来診察日

外来診察医師担当表をご覧ください

担当医師(常勤)

  • 鹿野 勉 部長(内科統括責任者、血液浄化センター長)
    鹿野 勉 部長(内科統括責任者、血液浄化センター長)
    資格など
    • 医学博士
    • 日本腎臓学会認定指導医
    • 日本腎臓学会腎臓専門医
    • 日本透析医学会指導医
    • 日本透析医学会透析専門医
    • 日本内科学会指導医
    • 日本内科学会総合内科専門医
    • 日本内科学会認定内科医
    • 京都透析医会理事
    • 京都府医師会勤務医部会幹事
    • 滋賀医科大学卒
    研究課題・専門分野
    腎臓病学、血液浄化療法
  • 劉 和幸 副部長
    劉 和幸 副部長
    資格など
    • 医学博士
    • 日本腎臓学会認定指導医
    • 日本腎臓学会腎臓専門医
    • 日本透析医学会指導医
    • 日本透析医学会透析専門医
    • 日本内科学会指導医
    • 日本内科学会総合内科専門医
    • 日本内科学会認定内科医
    • 京都DMAT隊員
    • 京都腎臓医会執行部役員(CKD啓発)
    • 宇治市減塩アドバイザー
    • 富山大学卒
    研究課題・専門分野
    腎臓病、高血圧、透析療法
    医師からひとこと
    チーム医療で腎臓を守ります!
  • 西村 昌泰 医長
    西村 昌泰 医長
    資格など
    • 近畿大学卒
  • 三浦 知晃 医員
    三浦 知晃 医員
    資格など
    • 浜松医科大学卒
    研究課題・専門分野
    腎臓内科
    医師からひとこと
    丁寧な診療を心掛けたいと思います。

診療実績

  2015年度 2016年度 2017年度
腎生検数 15例 21例 25例
透析導入数 32例 50例 45例

当院集中治療室(ICU)での血液浄化施行例多数

岡本腎きづな通信