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放射線科(技術部門)

放射線科では新病院移転開院に伴い、最新鋭の画像診断装置を多機種、新規導入しています。

CTセクションでは、一度に広範囲の撮影が可能な「2管球CT装置」で、短時間に高精細な検査が可能になりました。

MRIセクションでも、「3.0テスラ」および「1.5テスラ」(テスラ=磁場強度)の2台の装置が導入されました。「3.0テスラ装置」は高磁場により従来撮影困難だった部位も鮮明な画像が、より速く得られ、患者さまの負担軽減にもなりました。「1.5テスラ装置」は西日本初導入の超最新機器で、新しいソフトが整備されていて診断能力が向上しました。両装置は検査部位や患者さまの状態に応じた最適な条件の下、選定をします。

血管造影セクションでは、従来の心臓血管装置と頭部・四肢装置に加え、最新ソフトを備えた"多機能血管撮影装置"を導入、3台体制で救急・緊急での迅速な対応が可能になりました。

X線撮影セクションにおいては、一般撮影装置3台を導入し、救急・時間外撮影室を含め4室体制を確立するとともに、X線透視撮影装置・デジタル乳房撮影装置・結石破砕装置・骨密度測定装置など、更に拡充した体制が整いました。

放射線科では、各装置の性能を最大限活用し、患者さまの不安を和らげ、安心して検査を受けていただくため、全員が現状の知識に留まることなく研鑽を積み重ね、組織力の向上に結びつけたく思っています。

一般撮影検査

疾患部分(胸、腹、骨など)に直接X線を照射して、物質によるX線透過率の違いを利用し画像にする検査です。現在ではデジタル画像が主流となっています。

胸部 膝 腰椎

検査時のお願い・注意事項

  • 妊娠もしくは、妊娠の可能性のある方は事前にお知らせください。
  • 撮影する部位によっては、脱衣や着替えをお願いする場合があります。
  • 同部位であっても多方向や違う体位で撮影することがあります。
  • より診断に役立つ画像を提供できるように、体位の静止や息止めをお願いする場合があります。
MAGNETOM Skyra 3.0T(シーメンス社製)

MRI検査

MRI検査(Magnetic Resonance Imaging;磁気共鳴画像)とは、X線撮影やCTのように放射線を使うことなく、強い磁力と高周波を用い体内の情報を断面像として描写する検査です。

患者さまにはベッド(検査台)に仰向けに寝ていただいた状態でトンネルのような磁石の筒の中に入り検査を行います。撮影中は痛みを伴いませんが、大きな音(工事現場のような音)が伴います。

検査時間は検査内容によって異なりますが、短い検査で15~30分になります。

MRI検査は体内の様々な病巣を描写することができますが、特に脳や婦人科領域、前立腺等の下腹部検査、脊椎、四肢関節などの病巣には、高い検査能力を持っています。

MRI装置について
MAGNETOM Amira 1.5T(シーメンス社製)

関西初、1号機を導入しました

  • 静音技術により、高画質を維持しながらも静かな環境での検査を受けていただけます
  • 新たなイメージング技術により、質の高い多くの情報が収集可能となりました
  • 新たな撮像法により、体内金属(人工関節など)周辺の組織評価において、高い診断能力を持った画像の抽出が可能となりました
MAGNETOM Amira 1.5T(シーメンス社製)
MAGNETOM Skyra 3.0T(シーメンス社製)

高磁場3.0T MRI装置を導入しました

  • 業界最軽量のコイル(*1)採用により、圧迫感の少ない快適な検査を受けていただけます
  • 静音技術採用により従来の3.0T装置よりも静かで快適な検査を受けていただけます
  • 循環器、整形、乳腺など従来の装置よりも高解像度の画像が提供可能です

*1...MRI検査の際に適応部位に乗せ使用します

MAGNETOM Skyra 3.0T(シーメンス社製)

検査時のお願い・注意事項

  • 心臓ペースメーカーや人工内耳など、医療機器を体内に装着している方は検査できません。
  • 次の項目に当てはまる方は検査できない場合がありますので、事前にお知らせください。
    • 人工関節や脳動脈クリップ、ボルトなど体内に金属がある方
    • 妊娠中もしくは妊娠している可能性のある方
    • 避妊リングを身に付けておられる方
    • 刺青をされている方
    • 閉所恐怖症などの方
    • 取り外せない貴金属がある方
  • 時計、指輪、入れ歯、装飾ネイル、金属部品のついた下着などは検査前に取り外してください。
  • マスカラ、アイライン、アイシャドウなどのまぶた上の化粧はしないでください。検査部位によっては化粧を落としていただくか、検査が出来ない場合があります。
  • アートメイクがある方は、新旧問わず事前にお知らせください。
  • 発熱されている方は検査出来ない場合があります。事前にお知らせください。

CT検査

CT(Computed Tomography)検査とは、コンピュータ断層撮影のことで、ベット(寝台)に寝ていただいた状態で、X線を体の周りから照射して、断面画像を作成する検査です。立体的な3D画像や、色々な方向の画像も作成することができます。

体内の様々な病巣を発見することができますが、特に肺、心臓、気管支などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部、大動脈、脳、骨の病変に関しては、優れた検査能力を持っています。

CT検査には造影剤を使用しない単純CT検査と、造影剤を静脈注射して行う造影CT検査があります。造影剤を使用すると病変や正常構造が見やすくなることが多いので検査目的、部位によって用いる場合があります。

CT装置について
2管球搭載式マルチスライスCT装置 SOMATOM Definition Flash(シーメンス社製 )

2管球搭載式マルチスライスCT装置とは

従来のCT装置と異なり、2つのX線を照射できる構造(2管球)を有する新しいCT装置です。
2管球が搭載されていることで今までにない「高速撮影・心臓検査のアドバンテージ・低侵襲検査・Dual Energy Imaging」等を実現することができるようになり、検査の質の向上とともに患者さまへのご負担がより少なくすることが可能です。

高速撮影
患者さまのご負担が大きかった撮影時の息止め時間を大幅に抑えることが可能です。また、小児領域や救急領域でも高速撮影を使用することで動きの影響の少ない臨床的有用性の高い画像が取得可能です。
心臓撮影
心臓は常に動いている臓器の1つです。心臓CT撮影で重要なのは、動いているものをいかに速いシャッター速度で撮影するかになります。2管球搭載式CT装置では非常に速いシャッター速度を有しているため、高画質の心臓CT撮影が可能です。
低侵襲検査
メディア等で日本におけるCT被ばくは話題になっております。当院CT装置は、少ない被ばくでCT撮影が行えるよう最新の被ばく低減機能を有した装置になります。
Dual Energy Imaging

近年話題となっているCT画像診断の一つです。このDual Energy Imagingを用いると、物質の分別や臓器機能を診ることが可能です。この診断方法を容易に行えるのが2管球搭載式CT装置です。従来のCT装置と同等の撮影で上記の診断的有用性のある画像を撮影することが可能となりました。

症状、検査目的によっては異なる場合がございます

SOMATOM Definition Flash(シーメンス社製 )

検査時のお願い・注意事項

  • 金属類を取り外し、検査着に着替えて頂くことがあります。
  • 正確な検査を行うために、撮影中は体を動かさないでください。
  • 検査部位によっては、呼吸を止めて頂くことがあります。

血管撮影検査

血管撮影検査とは、カテーテルという細い管を動脈や静脈に挿入し、造影剤を注入しながらX線撮影を行い、血管の形状や血流の様子を描出し、血管の狭窄や閉塞、腫瘍の分布などの病状を診断しようとするものです。

検査の結果や、他の検査(CT、MRI、エコーなど)の情報から血管内治療へと進行していく場合もあります。主な血管内治療として、「血管拡張術」「血管塞栓術」「血栓溶解術」などがあります。

このように血管撮影検査は、診断・治療をすることが出来る有益かつ重要な検査です。

血管撮影装置について
2016年5月の新病院移転時に1台を新規導入、既存血管撮影装置2台を含め3台体制となり、より緊急時対応も迅速となりました 。
バイプレーン血管撮影(IVR)装置 Artis zee BA PURE(シーメンス社製)

IVRとは、手首や鼠径部から目的部位までカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に通し、検査・治療が行えるため患者さまの身体への負担が外科的手術に比べ少なくなります。
本装置は、頭頚部血管のみならず体幹部血管・心臓・四肢末梢血管と幅広い部位での低侵襲な血管内治療が可能となりました。
バイプレーン(二方向同時撮影装置)の導入により、検査時間短縮・被ばく低減・造影剤減量が可能となりました。

バイプレーン血管撮影(IVR)装置

既存の機器は、検査中にCT検査も可能なシングルプレーンの頭腹部用Allura Xper FD20C装置と、2方向から同時に透視することで検査時間の短縮や被曝線量の低減など患者さまへの負担が少ない循環器用バイプレーンAllura Xper FD10/10装置の2台です。(ともにフィリップス社製)

Allura Xper FD20C

Allura Xper FD20C

乳房撮影検査(マンモグラフィー)

マンモグラフィーとは、乳房のX線撮影のことです。乳房は柔らかい組織でできているため、専用のX線装置を使って撮影します。

現在は乳がんの精密検査の一つとして用いられ、手に触れない小さなしこりや微細な石灰化の病変を見つけて乳がんを早期発見することができます。基本的には、無症状の女性を対象に異常所見を発見することを目的とした検診と、何らかの症状がある、または触診で異常の認められた方が対象となる精密検査としての適応があります。

通常は片側の乳房に対して2回ずつの撮影が行われます。ただし追加撮影が必要な場合はこの限りではありません。

当院は女性技師が撮影を行っております。

乳房X線撮影装置について
当院は直接変換式FPDを搭載した装置を導入しています。(マンモグラフィー精度管理中央委員会の定めるガイドライン施設に認定されています。)
乳房X線撮影装置 Pe・ru・ru DIGITAL

直接変換方式FPDの利点

高精細でクリアな画質
被写体を通過したX線情報をしっかりと受けとめ、マンモグラフィーに必要なボケの少ない画像と、幅広いダイナミックレンジで大切な情報をしっかりと画像に写し出します。
検査時間の短縮
画像表示まで約7秒、次の撮影までの時間は30秒と、検査中に画像確認が容易になり検査時間の短縮につながります。
丸みを帯びた優しい装置
受診される方に優しい、なるべく威圧感がないよう、全体的に丸みをおびた形状のデザインです。特に、直接肌の触れる撮影台や圧迫板、アームレストといった部分は角を丸くする、段差を極力なくすようにされています。
優しい圧迫システム
従来の圧迫板の材質を見直し、柔軟性に優れた素材を使用しています。柔らかで、弾力性がありながらも乳腺が伸展した状態で保持できます。痛みがなくなるわけではありませんが、従来の素材に比べ、同じ圧力で押されても、柔軟性に優れている分、痛みが軽減されると感じる方もおられます。
乳房X線撮影装置 Pe・ru・ru DIGITAL

マンモグラフィー専用読影モニター

フィルムレス
以前のマンモグラフィーはフィルムでの診断でしたが、現在はマンモグラフィー専用のモニター(5M)で診断を行なっています。撮影終了後、瞬時に診察室で医師が画像確認することが可能です。また当院での過去画像も同時に表示することで、スムーズに比較読影ができます。
マンモグラフィー専用読影モニター
マンモグラフィー専用読影モニター

検査時にあたって Q&A

  • Q.マンモグラフィー撮影方法は?
  • A.乳房を片方ずつ、X線を感知する台と透明なプラスチックの板で乳房を広げながら、上下や斜めなどから圧迫して撮影します。これは、X線ができる限り正確な画像をつくれるようにするためです。
  • Q.なぜ、圧迫して撮影するのですか?
  • A.乳房は乳腺組織、脂肪組織、皮膚でできており、乳房の大きさ、厚みは人によって異なります。正しい診断の元となる乳房写真を撮るためには、なるべく均等に広げながら圧迫し、細かい乳腺、または脂肪組織を写して診断する必要があります。また、圧迫して薄くすることにより、使用するX線量が少なくなり、動きによるボケも防止できます。
  • Q.圧迫による痛みは軽減できますか?
  • A.マンモグラフィー検査を行う場合、圧迫による痛みの感じ方は人によってかなり違いますが、圧迫を避けることはできません。若い方、乳腺密度の高い方、生理前の方、緊張して筋肉に力が入った方は痛みが強く感じられるようです。リラックスすることにより痛みが少なくなる場合があります。技師が様子をうかがいながら検査を行いますので、良い画像を得るためには圧迫はどうしても必要なことです。少しの間、頑張ってください。
  • Q.乳房撮影の検査時間は?
  • A.撮影時間は5分程度です。(圧迫している時間は数秒です。)

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

主に尿管結石や腎臓結石に対して、体の外から衝撃波を繰り返し当てることにより細かく砕いて、尿と一緒に排出されやすくする治療法です。まれに膵石や胆石にも使用する事がありますが、一般X線画像に写らない胆石等は体内と音響インピーダンスが近いと思われESWLでの効果は低いと考えられます。

尿管結石や腎臓結石にはかなりの効果があり、ほとんどの石が一回の治療で砕けています。
石の大きさや硬さによっては期間を空けて2、3回治療を行う場合もあります。

この治療の大きな利点の一つが、手術と比べて非侵襲的であり麻酔を必要としないため一日入院もしくは、入院なしの外来治療が可能であることです。

しかしながら、次のような場合はESWLをおすすめ出来ません。

  • 妊婦又は、若い女性の骨盤内結石
  • ターゲット付近に石灰化を伴う大動脈又は、大動脈瘤がある
  • 出血傾向にある患者さま、抗凝固剤服用の患者さま
  • X線透過性結石
  • 単腎

また、幼児・小児、ペースメーカー装着者、極度の肥満、サンゴ状結石、感染を伴う結石なども避けた方が良いでしょう。
治療後の副作用、合併症には、重度となると腎被膜下血腫、尿路感染、膵炎などがあり、程度によって早期治療を必要とし入院が長引くことがあります。

軽度では皮下の内出血や、血尿があります。血尿に関しては、衝撃波によって結石が振動するため、尿管内粘膜を傷つけて出血します。治療中から血尿になるのが一般的です。

結石破砕装置について
当院では、2015年5月にフランスEDAP社の装置、ソノリスアイシスを導入しております。京都府内では3台目になります。

衝撃波を発生させる「治療ヘッド」が従来の装置より大きく、衝撃波による患者さまの痛みを軽減でき、より深い位置にある結石へのアプローチも容易になりました。結石の場所によって治療ヘッドが当たる位置も変わり、痛みを感じる場合があります。しかし、この装置の導入後は治療中に鎮痛剤を投与することはほとんど無くなりました。
結石破砕装置