診療科・部門

薬剤部

当部の特色・概要

薬剤部集合写真

薬剤師といえば、「薬を調合して交付する、薬の説明をする」職業として認識されているかと思います。近年、これらの役割に加え、薬剤師としての専門性をもって、さまざまな分野で、チーム医療の一員として医療に取り組んでいくことが求められています。
当薬剤部のスタッフは、自分たちに求められている役割を理解し、その実現のために、日々奮闘しています。そんな私たちの取り組みを知っていただくために、スタッフ概要、業務内容を紹介します。

スタッフ・体制

2020年4月現在
 薬剤師  24名
 調剤補助 5名   計29名
指導薬剤師、認定薬剤師
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
日本臨床栄養代謝学会 栄養サポートチーム専門療法士 1名
日本臨床栄養代謝学会 臨床栄養代謝専門療法士
(周術期・救急集中治療専門療法士)
1名
日本高血圧学会 高血圧・循環器病予防療養指導士 1名
日本臨床救急医学会 救急認定薬剤師 1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
日本アンチ・ドーピング機構 スポーツファーマシスト 1名
日本病院学会 日病薬病院薬学認定薬剤師 7名
当部が目指すべき薬剤師像
 この医療圏は大学病院・公の総合病院が存在しないなかで、当院を含む民間病院が各種拠点病院等の使命を受け地域医療を担っている、他にない医療圏となっています。
 このような環境を受け、当院は「地域を支え、地域に支えられる病院」「24時間365日断らない救急体制を目指して」をスローガンに医療を展開しています。
 この役割を実現するために、当薬剤部の目指すべき薬剤師像として、まずはジェネラリストであるべきという考えに基づき、全業務を全薬剤部がマスターできる勤務体制とし、臨床現場重視の配置をしています。
 さらに、そのうえで興味の深まった領域の専門性を高めることが大切と考え、スペシャリスト育成のための環境づくりも行っています。

業務内容

調剤業務

当院では2020年4月現在、内服薬・外用薬・注射薬合わせて約1600種類の薬を取り扱っています。
これら数多くの薬剤が適正に使用できるよう、病院の薬剤師は、主に入院中の患者さんの薬を医師の処方に基づき調剤(調合、取り揃え、交付)しています。その際は、患者さんの情報を電子カルテで確認しながら、「薬の飲み合わせは大丈夫か?」「薬の量はこれでいいか?」といったことを判断し、調剤しています。
また、患者さんの手元に薬が届くまでに、複数の薬剤師が監査(チェック)を行い、安全に薬が届けられるよう努めています。

調剤業務調剤業務
薬剤管理指導
入院中の患者さんのベッドサイドへ伺い、安全にかつ効果的に薬物療法がなされるように、薬剤師が患者さん・ご家族に説明を行っています。
具体的には、薬の効果や飲む量・飲むタイミング、副作用とその初期症状、飲み合わせなどの説明をしています。また、患者さんとのやりとりの中で、「薬が効いているか?」「副作用はでていないか?」「薬物療法上の問題点がないか?」などを把握し、医師や看護師と相談しながら患者さんに合った薬を届けるように努めています。
患者さんの薬物療法を支援する大切な仕事と捉え、力を入れている業務の1つです。
病棟常駐業務
2020年現在、全11病棟内の10病棟に、薬剤師が常駐しています。患者さんに近いところで業務することにより、患者さんの状態を的確にかつ迅速に把握することが可能となりました。
具体的には、病棟の全患者さんの薬を把握し、「持参薬(入院時に持参された薬)は何で、継続・中止する薬は何か?」「薬の投与量・投与速度が適切か?」「薬が重複していないか?薬が切れていないか?」などを確認しています。また、特に注意が必要な薬が始まる際は、患者さんに薬が投与される前に薬剤師が説明を行っています。それ以外にも、回診やカンファレンスに薬剤師が同行したり、さまざまなスタッフからの薬の問い合わせ窓口として対応しています。
入院中の患者さんの薬物治療が、安全に行われるよう日々努めてまいります。
病棟常駐業務病棟常駐業務病棟常駐業務
注射薬混合(無菌調製)

安全な取り扱いが求められる注射抗がん剤と無菌操作が望ましい高カロリー輸液(TPN)は、薬剤師が特別な装置内(安全キャビネット、クリーンベンチ)で混合しています。また、注射抗がん剤は暴露対策のため閉鎖式接続器具を用いた調製を行っています。

無菌調製注射薬混合(無菌調製)
治験業務
治験とは新しいお薬の有効性と安全性を調べるための臨床試験で、患者さんと医療機関、行政、製薬企業等が協力して行います。薬剤部では当院治験センターと連携して治験薬の管理、調剤を行っています。
治験薬は未承認薬のため、通常の医薬品調剤よりも多くの確認事項や書類記入が必要です。そこで、薬剤部内から治験薬担当の薬剤師を指定し、治験薬の正確な調剤が実施できるよう体制を整備しています。
薬学生の実習受け入れ
2006年より、薬学部は6年制課程が開始となっています。6年制課程において約半年の薬局・病院での実務実習が必修となっており、当院では薬学部5年生の病院実務実習を受け入れています。
薬剤師が行っているあらゆる業務を一緒に体験することで、臨床の技術や態度の習得に勤しんでもらっています。
これからの時代を担う薬剤師の卵の育成にも、力を注いでいます。
チーム医療への参画

医療の質を上げ安全を確保するためには、チーム医療において薬の専門家である薬剤師が積極的に薬物療法に参加することが大切です。当院では様々な領域で薬剤師がチーム医療に参画しています。

外来化学療法
外来治療センターには薬剤師、看護師が常駐しています。薬剤師は注射薬の抗がん剤が安全かつ効果的に実施できるよう患者さんのベッドサイドに寄り添っています。点滴の速度や順番に間違いがないか、副作用の症状が強くなっていないかなど様々な確認をしています。また、医師には必要な情報を速やかに伝え、薬の処方に反映しています。
多職種が協力することで、リスクの高いがん化学療法をより安全にかつより効果的に行うことを目指しています。
外来治療センター
保険薬局の先生方へ:化学療法のレジメンはこちらからご参照ください。
外来
腫瘍・緩和外来、化学療法外来では、医師に加わり多職種のスタッフでチーム外来を行っています。
その外来において、薬剤師は、痛みや化学療法後に生じた身体症状を患者さんから聴いた上で、薬の効果・副作用の評価を行い、医師と共同で患者さんにあった薬物療法を検討しています。
回診
栄養サポートチーム、褥瘡チーム、抗菌薬適性使用支援チーム、緩和回診などのラウンドに参加し、患者さんの状況に的確に対応した医療が提供できるよう、薬剤師として薬の提案などを行っています。
それぞれの領域の専門知識を習得するための学会・教育セミナーにも積極的に参加し、日々研鑽しています。
救急医療
心肺停止した患者さんの心肺蘇生時、重症外傷患者さんの救命処置時、中毒患者さんの搬入時などに、薬剤師が現場に駆けつけ対応しています。
その他、DMAT(災害医療チーム)の一員として、災害時に対応をできるように準備・訓練を行っています。
DMAT
求人情報
京都岡本記念病院薬剤部では、スタッフを募集しています。私たちと一緒に働きませんか?目標に向かって一致団結し、お互いに成長できる職場です。詳細については、当院の採用・募集サイトをご確認ください。
新入職員教育プラン(当部 薬剤師のキャリアプラン)
Step1(入職後1年)
先輩薬剤師の指導を受けながら薬剤師が習得するべきスキル(調剤業務、病棟業務、無菌調整)
目標:1年経過した時点で一通りの事は何でもできるようになる事
Step2(入職後2年)
自立して薬剤業務を実践
目標:1人勤務帯でも考え行動することができるようになる事
Step3(入職後5年)
思い描く薬剤師の実現化
目標:高度な薬剤業務を実践し、しっかりとした知識と考えのもと、他者にも指導できる事
Step4
得意分野において指導的役割を担い、組織の業務発展に貢献できる薬剤師