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臨床検査部(技術部門)

当科の特色・概要

「より正確に、より迅速に」をモットーに検査データの提供を

「臨床検査部」といってもみなさんには馴染みが少なく、なんだか難しそうと思われる方が多いのではないでしょうか。では、体の具合が悪くなって病院に来られた時、採血や採尿、心電図検査を受けられたことはありませんか。
血液や尿の検査、心電図検査などを行うのが臨床検査技師です。

当院の臨床検査部は、生理検査、検体検査、病理検査の大きく3つに分かれています。
最新の分析機器を用い「より正確に、より迅速に」をモットーに検査データの分析・提供に取り組んでいます。

生理検査は、心電図や超音波検査、呼吸機能検査、脳波など患者さんの身体を直接検査します。検査を行うに当たっては、患者さんのご理解とご協力が不可欠です。そのため、検査を行う前に検査の目的や意義、どのようにして検査をするかをしっかり説明した上で検査を行います。

一方、検体検査では、患者さんより採取された尿や血液、痰や細胞組織などの検体を科学的に分析したり、微生物の有無を調べたりします。さまざまな測定機器を用いて多角的に検査を行います。

また、病理検査では、手術などで摘出された臓器、尿や痰に含まれる細胞を顕微鏡で観察し病気(がん等)の診断を行っています。より専門知識を兼ね備えた病理医と細胞診検査士が担当しています。

当院は二次救急指定病院でもあり昼夜を問わず多くの患者さんが搬送されます。たとえば交通事故などでの大量出血時には、速やかな輸血が求められます。そこで血液型を検査し、輸血する血液が患者さんと適合するか調べ準備するのも私たちの仕事です。これらの緊急時にも的確に対応できるよう医師や看護師などいろいろな職種の人達と連携し、最善のサポートができるよう心掛けています。

臨床検査は、医師が病気の診断や治療方針を決める上で欠かすことができません。これらの検査情報を得るための専門的な技術と知識を持ち、検体や患者さんの身体から得られた検査データを正確に分析、評価しています。データと向き合うのが臨床検査技師ですが、そのデータの向こうには患者さんがいます。「多くの大切な命をあずかっている」その想いを胸に、私たち臨床検査技師は仕事に励んでいます。

各検査について

外来採血室
採血室では、外来患者さんの採血を看護師と臨床検査技師が行っています。
採血受付にて発券された番号札にて患者さんをお呼びし、採血時にお名前の確認をすることにより取り違え防止に努めています。
また採尿トイレは採血室の隣にありますのでトイレ内の採尿窓口に尿をご提出ください。
外来採血室外来採血室

検体検査について

検体検査とは患者さんから得られた検体(尿や血液など)について、成分の分析や微生物の有無等の検査を行うことです。
当院での検体検査では、一般的な生化学・血液・尿検査のほか、微生物検査、遺伝子検査を行っています。

検体検査について検体検査について

検体検査

一般検査

尿検査は、尿中の蛋白や糖、潜血などを測定しています。尿中成分の沈殿物を顕微鏡で調べる検査を行うこともあります。
大腸がん検診で行う便潜血検査も一般検査に含まれます。
一般検査

生化学的検査

主に血液や尿などの化学的な成分を調べる検査です。
肝臓の状態を見るAST・ALT・γ-GTP、腎臓の状態をみる尿素窒素・クレアチニンや、高脂血症で上昇するコレステロール・中性脂肪があります。糖尿病の診断には血糖値やヘモグロビンA1c測定が不可欠です。
またナトリウム・カリウムなどの電解質、カルシウムや鉄、ビタミンのほか、薬剤血中濃度も含まれます。
生化学的検査生化学的検査

免疫血清学的検査

免疫血清学的検査には、感染症やウイルスの検査、腫瘍マーカー、その他炎症やアレルギーに関する検査があります。
感染症やウイルスの検査では、ウイルス抗原の検出や感染によって産生された抗体を検査することで、炎症などの原因を調べることができます。
腫瘍マーカーは腫瘍細胞がつくりだす特異性の高い物質で、前立腺がんマーカーであるPSA、消化器系がんなどで広く測定されるCEAがあります。

免疫血清学的検査

内分泌学的検査

血液中のホルモンやホルモンの分泌を促す物質を調べる検査です。
視床下部・下垂体から分泌される刺激ホルモンと、それに反応する甲状腺・副腎・性腺ホルモンのほか、心臓の状態を反映するBNPなどがあります。

内分泌学的検査

血液学的検査

血液学的検査には、主に血球検査と凝固検査があります。
血球検査では、白血球・赤血球・血小板といった血液中の細胞の種類や、細胞の数を調べて、炎症や貧血などの診断を助けます。
凝固検査では、血液を固まらせたり、一端固まった血液を溶かしたりする働きをもつ成分を調べ、血液の固まり易さやお薬の効き目などを見ています。
血液学的検査血液学的検査
輸血検査
交通外傷や手術による大量出血、高度の貧血のときに輸血を行います。
輸血検査には血液型と不規則抗体、交差適合試験があり、これらの結果をもとに患者さんに適した輸血用の血液を選択し、安全な輸血に努めています。
輸血検査輸血検査
微生物検査
血液、尿、喀痰、便、分泌物などから感染症の原因となっている菌の検出と、その菌に効く抗菌薬は何かを調べています。また、薬剤耐性菌の検出や院内感染の原因となり得る病原微生物を臨床に報告する役割も担っています。
細菌検査細菌検査
遺伝子学的検査
新型コロナウイルスのPCR検査を行っています。PCR検査は、目的の生物固有の遺伝子配列を増やすことで、目的とする生物が存在するかどうかを調べることができる検査です。当院では、鼻咽頭ぬぐい液または唾液を用いて検査を行います。

生理検査

生理検査とは、患者さんの身体を心電計や超音波などを用いて直接調べる検査のことです。当院では以下の検査を行っています。

心電図検査
心臓が血液を送り出すために拍動する時、心臓の筋肉が収縮して微細な電気を発生します。
その電気の強弱を波形グラフ化したものが、心電図です。
心臓の働きに異常があると、この波形に変化が生じ、それを読み取って診断に役立てます。
心電図検査

検査でわかる病気

不整脈、高血圧性心疾患、狭心症、冠不全、心筋梗塞、心筋症、心肥大、心膜炎、電解質失調、薬物作用、先天性心疾患などです。

検査の方法

胸元と両手足首を出して、ベッドに仰向けに横になります。電極を胸部と両手、両足にセットします。
記録中は力を抜き、リラックスしてください。数分で終了します。記録後、電極の跡が残る場合がありますが、数日で消えます。
検査の方法

検査を受ける時の注意点

検査がスムーズに行える様、なるべく胸元、両手足首を出しやすい服装でお受けください。

負荷心電図検査
運動をした後に限って胸が痛くなる労作性狭心症という病気がありますが、このような病気を発見するために、心臓に運動負荷を与えて、心電図の変化を見るのが、負荷心電図検査です。
心電図検査

検査でわかる病気

狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈をともなう病気などです。

検査の方法

1.マスター法
2段の階段を、性別・年齢別・体重別で決められた回数だけ心電計からのリズム音にあわせて、1分30秒間もしくは3分間上り下りします。
運動を開始する前、運動の直後、1分毎に5分後位まで心電図を記録し、運動の前後での変化を比較します。
検査の方法
2.トレッドミル法
心電図と血圧計を取り付け、ベルトコンベアの上をベルトの動きに合わせて歩いてもらいます。徐々に速度が速くなり、傾斜がつきます。運動を開始する前、運動中、運動後の心電図と血圧を記録し、その変化を比較します。
検査の方法

検査を受ける時の注意点

膝の悪い人、膝関節痛のある人は、事前にお申し出ください。
検査中に胸が痛い・呼吸が苦しい・足がだるいなどの症状が現れましたら、早目にお申し出ください。

ホルタ-心電図(24時間心電図)

携帯型心電計を装着して、日常生活中の心電図を24時間連続的に記録します。記録された心電図情報はコンピュ-タ-で解析します。

検査でわかる病気

不整脈、虚血性心疾患の診断と評価をします。

検査の方法

体に4つの電極を取り付け、タバコ程度の小型の携帯型心電計で24時間記録します。
24時間の不整脈の種類と数、虚血程度、心拍数など様々な角度から日常生活中の心電図を解析します。
また、検査中は行動記録を書いていただき、重要な資料として活用させてもらいます。患者さんの書かれた行動日誌は心電図判読に非常に重要な資料となります。
検査の方法
携帯型心電図
「激しい動悸がおきる」「脈拍がおかしい」などの体調の変化が、突然起きることがあります。しかし、そのような症状が治まった後に病院へ行っても、異常が確認されないことがあります。携帯心電計を2週間から1ヶ月お貸しし、携帯することで何時でも・どこでも・誰でも簡単に測ることができます。
携帯型心電図
自律神経のバランス測定

自律神経は、自分の意思とは関係なく刺激や情報に反応して、からだの機能をコントロールしています。逆に言えば、意識してもできないことを担当するのが自律神経。眠っている時に呼吸する、血液を流す、胃で食べ物を消化する、腸で栄養を吸収する、老廃物や疲労物質を集めて便や尿で排泄するなどはすべて自律神経のはたらきです。

検査の方法

1.シェロングテスト
安静時と起立時の血圧を比較して、自律神経の安定性をチェックします。まずはベッドに横になり、できるだけ安静にして血圧を測ります。
次に、立ち上がった直後と数分間立ったままで血圧を測ります。
検査の方法検査の方法

2.CV-RR
健常人では吸気時に心拍数は増加し、呼気時に心拍数が減少する呼吸性不整脈が存在します。心電図100心拍解析し、ゆらぎの変動を測定します。

呼吸機能検査
呼吸の呼気量と吸気量を測定し、呼吸の能力を調べることをスパイロメトリーといいます。換気の機能を調べる基本の検査です。
呼吸機能検査

検査でわかる病気

息切れする、呼吸が苦しい、咳が出る、痰が出るなど、肺の病気が考えられる場合に行います。
肺の病気の診断(間質性肺炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫など)や重症度などを調べるのに役立ち、治療効果の測定にも使われます。
手術前に肺の状態をチェックする目的で行う場合もあります。

検査の方法

息を漏らさないために鼻をクリップでつまみ、マウスピースをくわえます。
担当技師の指示に従い息を吸ったり、吐いたりしていきます。
正確な結果が得られるまで何度か繰り返し行う事もあります。
検査の方法

検査を受ける時の注意点

喘息の発作が出て息が苦しい時や、深呼吸をすると胸が痛むようなときは、前もって医師にお申し出ください。
入れ歯は外します。
患者さんの努力次第で結果が変わりますので、検査技師の指示に合わせ、できる限り頑張って頂きます。

血圧脈波検査

1.ABI・CAVI検査
下肢の「比較的太い血管の硬さ」と「比較的太い血管のつまり」をみる検査です。
動脈血管壁は、コレステロール等の脂質が沈着し、血管が弾力を失い硬化します。そして、狭くなった状態や弾性が低下した様子を数値化して知ることができるのがABI・CAVI の検査です。
この検査で次の3つを測定します。


  • 血管の硬さ
  • 動脈のつまり
  • 血管年齢
ABI・CAVI検査

検査でわかる病気

動脈硬化症の診断に役立ちます。

検査の方法

ベッドに横になってもらい血圧計や心電図などを装着します。
検査中は力を抜き、リラックスしてください。
血圧を測定する時に両手足を圧迫します。

検査を受ける時の注意点

血圧を測るのと同じくらい気軽に受けられますので、必要以上に緊張せずリラックスして検査を受けてください。
心音マイクを装着しますので、発声やせき込みに注意してください。


2.TBI検査
動脈閉塞や狭窄を疑うとき第一選択としてABIを行いますが、罹患期間の長い糖尿病や維持透析患者では足関節より中枢(心臓に近い血管)の動脈は石灰化が著しいため、ABIが本来より高値となり、実際には動脈閉塞や狭窄があるにもかかわらずABIが基準値の範囲内となり病変を見逃す可能性があります。
そこでTBIでは足趾(主に親指)の血管石灰化の進行している患者さんでも、閉塞性病変の存在を測定することが可能です。

ホルタ-血圧(24時間血圧)
高血圧は動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などの疾患を引き起こす可能性が高いので血圧の管理が大切です。しかし血圧は極めて変動が大きく、測定条件により変動(安静時と活動時など)するため、外来診察時だけでは高血圧の評価は困難です。
この検査は小型携帯血圧計を装着し、24時間の日常生活中の血圧変化を調べます。

検査の方法

上腕部(利き手でない方)にカフを巻き、血圧計を24時間装着し、30分おきに血圧を測ります。
また、検査中は行動記録を記入いただき、血圧判読の重要な資料として活用します。

検査を受ける時の注意点

カフが巻きやすい薄手の下着と上腕部がゆったりとした上着でお受けください。
また、検査中は入浴が出来ませんのでご注意ください。

検査結果について

得られた血圧デ-タ-は解析し、血圧の変動パタ-ン、血圧値(30分毎の値、24時間の平均値、目覚めている時の平均値、睡眠時の平均値など)その他色々な角度から主治医が血圧の診断、評価を行い、降圧剤の選択、効果、投与時間等の決定をし治療を行います。

心臓超音波検査
心臓に超音波を当てて、心臓の大きさや心筋の厚さ、心臓壁の運動や弁の動きの状態(弁の狭窄や逆流)、心臓内での異常物の有無等を観察、心臓の機能を評価し様々な心疾患の診断に役立てます。
心臓超音波検査

検査の方法

胸元を出して、左下横向きに寝ていただきます。
ゼリーを塗って検査を行います。
検査は30分程度で終わり、痛み等はありません。特に医師からの指示のない限り、検査当日は食事、薬等も普通にしていただいて結構です。
検査の方法
血管超音波検査

血管に超音波を当てて、血管の壁、血管の太さ、血液の流れなどを見る検査です。
主に、頚部(首)と足の付け根から太股にかけての動脈を検査します。

検査の方法

検査実施部位により首まわりや、足の付け根、太股を出しベッドに仰向けに寝ていただきます。頚動脈の検査では、顔を横に向け首をぐっと出してもらいます。大腿動脈の検査では、仰向けの他、うつ伏せに寝ていただく場合もあります。
また、静脈瘤の検査ではベッド上に座ったり、立っていただく場合もあります。
検査は30~45分程度で終わり、痛み等はありません。検査当日は、食事・薬等も普通にして頂いて結構です。

検査の方法検査の方法

血管超音波検査の目的

以下の疾患の評価を目的とします。


  • 1. 動脈の検査
    動脈の狭窄や閉塞等の頚部血管の疾患
    脳梗塞、脳虚血発作等の脳血管の疾患
    高血圧、糖尿病、高脂血症等の代謝性疾患による全身の血管の動脈硬化度
    めまい、ふらつき等の自覚症状の精査

  • 2. 大腿動脈の検査
    動脈硬化による大腿動脈の狭窄や閉塞等の閉塞性動脈疾患
    しびれ、冷感等の自覚症状の精査

  • 3. 静脈の検査
    深部静脈血栓や静脈瘤
腹部超音波検査
腹部に超音波を当ててその反射像を見る検査です。
胆石などの結石、腹部臓器の腫瘤など腹部の様々な病変に対する検査です。
胃や腸に関してはこの検査ではよくわかりません。
また、お腹にガスが溜まっていると見えない時があります。
腹部超音波検査

検査で見える臓器

肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、子宮、前立腺などです。

検査でわかる病気

肝がん、肝硬変、肝炎、脂肪肝、肝嚢胞、胆石、胆嚢炎、胆嚢がん、胆管結石、膵炎、膵がん、腎結石、水腎症、腎腫瘍、脾腫、卵巣嚢腫、子宮筋腫、腹水、胸水、大動脈瘤、前立腺肥大など。

検査の方法

お腹を広く観察しますので、胸下から腰骨までを出し、頭を抱えるようにして両手を挙げ、ベッドに仰向けになって寝て頂きます。
お腹にゼリーを塗り、腹式呼吸の要領でお腹を膨らませて、数秒間息止めをして頂き検査を行います。検査時間は15分ほどです。
腹部超音波検査

検査を受ける時の注意点

検査当日の朝食は必ず絶食してください。
検査2時間前から排尿しないでお待ちください。(膀胱、子宮、前立腺の観察に不可欠です)

聴力検査
  • 1. 純音聴力検査
    気導聴力検査と骨導聴力検査の2種類があり、この差を求めることで伝音障害の程度を示します。
    また、伝音難聴や感音難聴を鑑別するために必要です。

  • 2. ティンパノメトリー
    伝音機構である鼓膜の状態を調べたり、耳管の働きを調べます。

  • 3. アブミ骨筋反射
    ティンパノメトリーと一緒に検査できます。
    90~100dB以上の大きな音が聞こえるとアブミ骨筋が収縮し耳を守る反射を利用した検査です。アブミ骨筋は顔面神経支配のため、顔面神経麻痺の検査にも利用されます。

検査でわかる病気

  • 伝音性難聴
    滲出性中耳炎、慢性化膿性中耳炎、耳硬化症、外傷性耳小骨連鎖離断、耳管狭窄症など。
  • 感音性難聴
    遺伝性難聴、騒音性難聴、突発性難聴、老人性難聴、メニエール病、ウイルス感染による難聴など。

検査の方法

  • 純音聴力検査
    気導・骨導聴力検査用のヘッドバンドを装着します。
    気導聴力検査ではヘッドバンドを外耳道入口部にあてて検査音を聞いてもらいます。骨導聴力検査では片方を耳後部に、もう片方を外耳道入口部にあてて測定します。
  • ティンパノメトリー
    耳にゴムの耳栓を入れて、外耳道内の空気圧を連続的に陰圧から陽圧まで変化させて、鼓膜の抵抗を測ります。
腹部超音波検査

検査を受ける時の注意点

補聴器、イヤリング、眼鏡など、検査に支障をきたすものを着用している場合は取り外していただきます。

重心動揺検査

重心動揺検査とは、立った時に現れるからだの揺れを記録・解析して、バランスを見る検査です。

検査でわかる病気

耳の病気(メニエール病、めまいを伴う突発性難聴など)、脳の病気(脳梗塞 脳出血、脳腫瘍など)、血圧異常(高血圧、低血圧、起立性低血圧など)、その他(頸性めまい、心因性めまいなど)

検査の方法

開眼、閉眼で1分間ずつ検査台に立った状態で検査を行います。
検査時間は5~10分程度です。

重心動揺検査

検査を受ける時の注意点

検査中はしゃべらないようにしてください。

脳波検査

頭皮上からでてくる脳の電気的活動を調べます。但し、そのままでは非常に小さいので、読みやすい大きさの波形に増幅し、脳の機能的、器質的障害を明らかにして診断に役立てます。

脳波検査

検査の方法

頭の上に数十個の電極を、のり状のクリームをつけて検査します。電極の取り付けと検査をする時間をあわせて45分程度です。
検査の時は目を閉じ、口を少し開けて楽な姿勢で寝てもらいますが、検査の内容によっては睡眠状態で検査することもあります。
検査の途中で下記の様な刺激(痛みはありません)を行うことがあります。


  • 目を開閉する方法
  • 深呼吸を繰り返す方法
  • フラッシュ光をあてる方法  など
検査の方法

検査を受ける時の注意点

検査の前日は洗髪し、整髪剤等は使用しないでください。
検査中は動けませんので、事前にトイレは済ませてください。
検査終了後、検査で使用したクリームは拭き取りますが、完全には落ちない場合がありますので洗髪される事をおすすめします。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査
睡眠時無呼吸症候群とは眠っている間に、何度も呼吸が止まることで良好な睡眠を妨げる病気のひとつです。この病気を診断する検査として、当院では簡易ポリグラフと終夜睡眠ポリグラフ(PSG)の2つの検査を行っています。
  • 1. 簡易ポリグラフ

検査の方法

自宅に携帯型の機械を持って帰っていただいて、就寝前に指先と鼻の下に、ご自身でセンサーを装着して寝ていただくことで、睡眠中の血液内の酸素や、呼吸の状態を測定します。
機械の取り扱い方法は、機械の貸出時に説明させていただきます。
特に難しい操作は必要ありませんので、ご安心ください。

1.	簡易ポリグラフ
  • 2. 終夜睡眠ポリグラフ(PSG)

検査の方法

睡眠時無呼吸症候群の検査の中では、最も精密な検査となります。
終夜睡眠ポリグラフの検査では、病院に一泊入院していただき、夕方から翌朝まで睡眠中に検査を行います。
頭や顔、体の必要な部位にセンサーを装着し、睡眠中の脳波・筋電図・心電図・呼吸・血液中の酸素やいびき等、さまざまな生体信号を測定することで、睡眠の状態を調べます。特に痛みを伴う検査ではありません。

終夜睡眠ポリグラフ
神経伝導速度検査

末梢神経を外部から人工的に刺激(電気刺激等)することによって誘発される筋や神経の活動電位(波形)を記録し、末梢神経の状態を把握し、その背景にある病態を推定し、臨床診断と治療に役立てる検査です。

末梢神経伝導速度検査

検査の方法

手や足や顔面等に記録するための電極を貼りつけ、目的とする神経のポイントを何ヵ所か刺激し、筋や神経の活動電位を記録します。
検査時間は項目によって異なりますが、30分〜60分要します。

検査の方法

苦痛

あんま器様のピリッピリッとした刺激痛がありますが検査をしている間だけのものなので心配いりません。

検査を受ける時の注意点

手や足などにクリーム等を塗らないようにしてください。
検査中は動けませんので、事前にトイレを済ませてください。

誘発電位検査

視覚、聴覚、末梢の知覚神経を刺激すると、その刺激に応じた波形が脳波の中に混じって出てきます。これを調べることによって脳や脊髄などの機能がどの様な状態かわかります。
どの領域の神経を検査するかによって異なりますが、下記のような方法で検査します。

検査の方法

  • 体性感覚誘発電位検査
    頭、首、腰などに電極を数個つけて、手や足の末梢神経を軽く電気刺激する方法。
  • 聴覚誘発電位検査
    頭や耳に電極を数個つけて、音を聞いてもらう方法。
  • 視覚誘発電位検査
    頭に電極を数個つけて、模様やフラッシュ光を見てもらう方法。
針筋電図検査
骨格筋に細い針電極を刺入し、その活動電位を記録して、脱力や、筋萎縮の原因が筋自体か、筋肉を動かす神経の病気かを鑑別します。

苦痛

針電極を刺入時に痛みがあります。

検査を受ける時の注意点

手や足などにクリーム等を塗らないようにしてください。
検査中は動けませんので、事前にトイレを済ませてください。

体組成測定(In Body)
私たちの身体は、水分・タンパク質・体脂肪・ミネラルの4つの主要成分で構成されています。
健康な人は各体成分がバランス良く維持されていますが、健康でない方はバランスが崩れているため、肥満・浮腫・栄養失調・骨粗鬆症などの症状が現れてくる可能性があります。
体内の成分を測定することにより、生活習慣病など慢性疾患の予防や、体重・体脂肪などの増減についても詳しく分析できます。

検査の方法

裸足で測定機器に乗り、両手に電極を持って1~2分立って頂き、ご家庭にある体脂肪計と同じような感覚で測定できます。手足の電極(合計8カ所)から体に感じないほどの微弱な電流を流し、電気抵抗を測定します。

誘発電位検査

検査を受ける時の注意点

ペースメーカーをつけている方、妊娠中の方、自立できない方、その他医師に止められた方はご利用いただけません。

測定できる値

BMI、体脂肪率、体水分量、たんぱく質量、ミネラル量、筋肉量、脂肪量、筋肉バランス、脂肪バランス、フィットネススコア、基礎代謝量等

病理検査

病理検査室では病理医と臨床検査技師(細胞検査士含む)が下記の検査を行っています。

病理組織検査

手術や胃カメラなどで採取された臓器や組織からいくつかの工程を経て標本を作製します。これを病理医が顕微鏡で観察し、良性か悪性か、病気の性質などを診断しています。

病理組織検査病理組織検査病理組織検査

また、手術中に採取された組織を凍結処理することで迅速に標本作成し診断を行うこともあります。

病理組織検査病理組織検査病理組織検査

細胞診検査

尿や喀痰などの検体から標本を作製し、異常細胞の有無を調べます。子宮がん検診もこれに含まれます。資格を持った細胞検査士が業務を担当しています。
病理組織検査と比べて検体採取による痛みや負担が少ないため、繰り返し実施しやすい検査です。

細胞診検査病理組織検査細胞診検査

病理解剖

不幸にして亡くなられた患者さんのうち、ご遺族の承諾を得られた場合に病理解剖を行う場合があります。病理解剖で得られた情報は今後の治療や診断の向上に役立てられます。