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リハビリテーション科(技術部門)

当科の特色・概要

専門性の高い総合的チームリハ医療の提供と臨床教育機関
当院は救急、急性期機能に総合的なリハビリテーション機能を併せもった施設です。リハビリテーション部門では、「治療と患者さまサービス(顧客満足)の両立」を踏まえ、よりよい臨床にこだわり、専門性を追求したチームによる総合的なリハビリテーション医療を実践しています。
脳卒中、心臓・大動脈疾患、運動器疾患、脊椎・脊髄疾患、呼吸器疾患、難病、癌・緩和ケア、内部疾患のリハビリテーションに加え、生活習慣管理をはじめとする再発予防、装具・車いす、自助具といった福祉用具の選定・作成にも対応しています。また高次脳機能障害や嚥下障害の評価・治療、自動車運転にむけた評価などにも力を入れています。
また、地域支援の中核病院として地域包括ケア体制の構築にむけ、2005年より京都府からの指定・委託を受け山城北圏域の地域リハビリテーション支援センターとして、保健所、役所担当課、包括支援センター、関連施設と協同で地域ネットワークの構築や生活支援体制の促進にも取り組んでいます。
最良の治療・訓練の提供と同時に、利用者・ご家族、支援される方々にとって、総合的なサービスの提供に取り組んでいきます。リハビリテーション科 技師長 田後 裕之

当院におけるリハビリテーションの概念
リハビリテーションの語源は「再び(re)適したものにする(habilis)」という事で、「権利・名誉・資格を取り戻す」いう意味を持っています。言い換えると「人間らしく生きる権利の回復(前人間的復権)」による「質の高い生活や人生の実現」の過程すべてを指し、狭義の機能回復訓練だけを指すのではありません。
当院においては、個人が抱える心身の障害および種々の制約に対し全ての病期における、患者さま・家族を中心とした保健・医療・介護・福祉等あらゆる分野の人々、関係機関・組織の連携により在宅生活・社会活動を支援する包括的かつ継続的な活動過程のすべてをリハビリテーションの概念としています。

スタッフ・体制

人員体制
人員体制
  • リハビリテーション科 専任医師4名(うち専門医2名)
  • 理学療法士45名(うち訪問5名)
  • 作業療法士20名
  • 言語聴覚士8名
  • 事務3名
2019年6月1日現在
施設基準
  • 脳血管疾患I
  • 運動器I
  • 呼吸器I
  • 心大血管I
  • 廃用症候群I
  • がん患者リハビリテーション
  • 回復期リハビリテーション病棟I(365日体制)
  • 山城北圏域地域リハビリテーション支援センター(京都府委託事業)
診療体制の特徴
  • 全ての診療科からの依頼に対応しています。
  • 急性期~回復期を中心に在宅、外来までの継続的なリハビリテーションを実施しています。
  • 対象疾患は脳血管疾患、運動器疾患、循環器疾患、呼吸器疾患、術後、癌(緩和含む)、難病、生活習慣病等多岐にわたっています。
  • 入院直後の急性期から回復期を中心に診断、評価、治療、訓練、装具対応、各種指導・調整などを他部署、多職種との連携のもと幅広く対応しています。
    (ICU、SCU、一般病棟、回復期リハ病棟、緩和病床など)
  • 急性期では、早ければ入院・手術の当日(場合によっては手術前)から早期離床、合併症予防、廃用防止にむけたリハビリを開始しています。
  • 回復期では、失われた機能・生活能力を最大限回復するための専門的なリハビリを集中して行うのと同時に、装具・福祉用具選定、自宅評価に基づいた家屋環境調整や「実生活へのつなぎ」のための多職種間での在宅復帰・社会生活にむけた調整・指導を実施しています。
  • 生活期では心身機能・日常生活能力、QOLの維持・改善と同時に、ご本人・ご家族への指導や地域資源との連携により在宅・社会生活復帰への働きかけをしていきます。
  • 緩和期リハビリテーションとして尊厳をもった人間らしい姿での看取りのために、症状緩和、QOL支援等、家族を含めた最期における癒しの提供を実施しています。
  • 訪問リハビリテーションとして廃用性の機能低下防止と身体面・精神面の活動性の向上により閉じこもりを防止し、家屋環境・生活状況の評価・指導もふくめ、日常在宅生活の活性化と社会性の獲得にむけた働きかけを実施しています。
医療チーム体制
NST(栄養サポートチーム)、RST(呼吸サポートチーム)、嚥下チーム、ICT(感染対策チーム)、褥瘡対策チーム、緩和チーム、救急(蘇生)などチーム医療に積極的参加しています。
リハ室環境・備品等

リハビリテーションセンター内に診察室、治療室、PT室、OT室、ST室、個別評価・訓練室、ADL室、ドライブシミュレーター、リハビリ庭園を整備しています。

  • 受付

    受付

  • PT室

    PT室

  • 心リハ

    心リハ

  • OT室

    OT室

  • 訓練用キッチン

    訓練用キッチン

  • ST室

    ST室

  • ドライブシミュレータ

    ドライブシミュレータ

  • リハビリ庭園

    リハビリ庭園

  • 訓練用トイレ

    訓練用トイレ

教育体制
  • 新人プログラム(新人研修、勉強会、症例報告)を実施しています。
  • 定期的勉強会、症例検討を実施しています。
  • OJT(現場指導)&コーチング体制の充実
    リハ医師、療法士、他部署への相談・指導体制も充実しています。

地域リハビリテーション支援センター

平成17年より山城北圏域(宇治市、城陽市、京田辺市、八幡市、久御山町、井手町、宇治田原町)の「地域リハビリテーション支援センター」として京都府からの委託事業として活動しています。
「地域包括ケアシステム」≒「地域リハビリテーション」という考えのもと、山城北保健所と共に市町村担当課、地域包括支援センタ-、医療機関や介護保険施設、各種団体等と連携・協力しながら地域特性に応じた地域包括ケアシステムの促進を「ネットワーク整備(顔の見える関係作り)」「住民、支援者の自助力向上(生活の質向上)」「難渋事例対応」を中心にリハビリテーションの視点・資源を通じて取り組んでいます。

京都府山城北圏域地域リハビリテーション支援センターのページへ

処方内訳

2018年度
処方数 年間4,974件
(月平均 約415件)
入院・外来比(%) 約87%:13%
処方比率(内訳)
脳血管 約32.8%
運動器 約25.6%

循環器 約12.2%
呼吸器 約6%
内科(廃用含む) 約16.9%
外科(術後含む) 約5%
変性 約0.1%
他(緩和含む) 約1.6%

作業療法士とは

作業療法士
病気やけがによって今まで当たり前にできていた日常生活ができなくなった方々がもう一度、元の生活ができるように作業療法士がお手伝いをします。
 一般的に「リハビリ」としてイメージされるような心身機能の訓練に加え、“トイレに行く”“服を着替える”“お風呂に入る”などの日常生活や“洗濯物を干す”“料理を作る”などの家事などの訓練を行います。また、趣味活動や職業復帰などにも携わり、患者さまの退院後の生活を支援します。

「人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す」(引用:日本作業療法士協会)
当院の作業療法の特色
それぞれの療法士は、脳血管障害・整形・緩和など幅広い疾患を担当しています。
一方で、疾患別の窓口担当者が医者や病棟看護師と連携しつつ、各々が経験する知識・技術をすべてのスタッフで  共有できるようにしています。
高次脳機能検査
高次脳機能検査
脳卒中後に、運動障害だけでなく、注意力や記憶力の低下といった「高次脳機能障害」が生じることがあります。当院は注意機能・記憶・脳卒中後の運転能力などの検査が充実しており、検査を行うことで患者様一人一人に沿った作業療法を実施します。

ドライブシミュレーター
ドライブシミュレーター
ドライブシミュレーターを使用し自動車運転評価を実施します。また、机上検査も併用し自動車運転の再開を目指します。

園芸療法
園芸療法
リハビリテーションセンターの中庭で、季節にあった野菜や桜など様々な植物を育てています。水やりや収穫も患者様と行なっており、収穫した野菜は調理訓練で使用しています。

入浴シミュレーター
入浴シミュレーター
手すりの位置や床の高さが調整できる装置です。退院先の環境に合わせた訓練や、新しい手すりの設置やシャワー椅子などの福祉用具の検討を行うことができます。

調理訓練
 調理訓練
入院期間中、実際に調理を行い、必要な物品の検討や動作の工夫点についての提案を行います。また、食事内容について管理栄養士とも連携しながら、退院後の「食」について考えます。