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特定集中治療室(ICU)

特徴・概要

  • 厚生労働省の定める特定集中治療室管理施設基準に従い、1999年4月に開設され、古くより地域の急性期医療を担っています。
  • 日本集中治療医学会認定資格を持つ専門医師により運営されています。また、日本集中治療医学会の専門医研修施設にも認定されています。
  • 8床の病床数を持ち、オープンフロア4床と個室4床で構成されています。また個室病床は陰圧管理が可能となっています。このため、疾患の種類や重症度に応じて病室を使い分けることができ、感染防止対策やプライバシーの保護にも対応が可能となっています。
  • 集中治療室としては珍しく病室には窓があり、ここから日常を実感することで、特殊な環境下で起きやすい「せん妄(突如発症する精神認知機能の障害)」を予防する効果が期待できます。
  • 手術室と隣接しているため、手術前後での院内搬送に伴う危険を最小限に抑えることができます。また、救急外来や血管撮影室からはエレベーターで直結しており、救急搬送された患者さんは、初療をうけた後、速やかに集中治療室に収容されます。
  • 人工呼吸器や、血液浄化装置、心肺補助装置(エクモ)などの最先端の医療機器を備えており、高度な集中治療を提供しています。
  • 心臓血管外科、脳神経外科、消化器外科、呼吸器外科などの大きな手術後や、内科・外科救急の中でも、呼吸、循環、代謝系などの異常や重要臓器が機能障害に陥った重症症例を24時間体制で管理し、集学的な治療を実施しています。

よくあるご質問(患者さん、ご家族へ)

●ICUって何ですか?

ICUとは集中治療室のことです。重篤な患者さんを治療する病院内の特殊病棟であり、集中治療に特化した医療スタッフが患者さんのケアにあたります。ICUには、医師をはじめ、看護師や薬剤師、理学療法士、臨床工学技士、透析技士などがそれぞれの専門性を発揮して治療を行い、患者さんの病状の改善に努めます。

●他の病棟とは何が異なりますか?

重篤な患者さんには、異常を早期に発見するための厳重な観察とモニタリングが必要となります。1名の集中治療看護師が各勤務の間、1~2名の患者さんを担当します。集中治療医と主治医が協力して、患者さんの診療にあたります。


患者さんは、それぞれの病状や状況に応じて、さまざまな器械が接続されています。そうした器械は、初めてご覧になられる方々にとっては、いくぶん物々しい雰囲気を感じるかもしれません。たとえば、心拍数や血圧、呼吸の状態を監視する器械などがあります。さらに人工呼吸器(呼吸を助ける器械)が患者さんの口元に接続されている場合もあります。

●ICU訪問者の皆様へ

入院患者さんのお見舞いに来られる方々には、特別な理由のない限り、訪問できる時間を限定させて頂いております。また感染症の流行状況次第では、訪問自体をご遠慮いただく可能性もございます。訪問の際は、ICUの入り口にあるインターホンでお知らせください。ICUスタッフが患者さんのベッドまで案内いたします。ほかの患者さんのプライバシーへの配慮から、入室をお待ちいただく場合がございます。その際には、待合ルームにてしばらくお待ちください。

ICUに入室している患者さんは体力が消耗しているので、さまざまな感染症に罹りやすい状態となっています。このため、風邪やインフルエンザなどの流行性の感染症に罹患されている方の訪問はお控え頂きますよう、お願い申し上げております。またマスクの着用や入室前のアルコールによる手指の消毒にご協力ください。

●なぜ集中治療室に入院する必要があるのですか?

患者さんが集中治療室に入院される理由はさまざまです。大きな外科手術のあとで、注意深い観察が必要な方もいれば、肺に問題があり呼吸を助けるための人工呼吸器が必要な方もいらっしゃいます。心臓や血管に問題のある場合もあります。たとえば、重篤な低血圧や、狭心症、不整脈などが挙げられます。血液中の電解質(ナトリウムやカリウムなど)に異常があるため、お体の状態を注意深く確認しつつ、正常な状態に戻す必要がある患者さんもいらっしゃいます。また集中治療を必要とするような重症の感染症を患っている場合もあります。

●患者さんのご家族にお伝えしたいこと

医学は目覚ましい進歩を遂げていますが、現在の医療をもってしても全ての病気を治療あるいは治癒することはできません。集中治療を行うことで患者さんの病気を改善させることがわれわれの使命です。一方で、集中治療スタッフが努力を重ね、最先端の技術を駆使しても、患者さんがお亡くなりになる過程を食い止めることができないこともございます。

ICUの患者さんは、ときに非常に重篤な状態に陥り、ご自身でお話することができないことがあります。このような場合、医師や看護師は、心臓や呼吸が止まった場合に患者さん自身はどうして欲しいと思うか、をお尋ねすることがございます。患者さんの病状によっては、生命維持装置や心臓マッサージなどの治療を推奨しないこともございます。

●いつICUから退室するのですか?

患者さんの病状が改善した場合、ICUを退室し一般病棟へ移ります。一般病棟へ移動するよりも、少しでも長くICUにいてほしいと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ICUは重篤な患者さんの治療、管理に特化した病棟です。さまざまな器械が接続されている状況は、お体の状態を厳密に監視できる一方で、患者さんにとっては非常に精神的な負担となることもございます。患者さんの病状が改善し、快方に向かっている場合、患者さんの医療の必要度に応じて、次の段階の治療をうけるための病棟へ移動することになります。

担当医師(常勤)

  • 橋本 壮志 副部長(特定集中治療室部長)
    橋本 壮志 部長(麻酔科副部長)
    資格など
    • 医学博士
    • 日本麻酔科学会麻酔科指導医
    • 日本麻酔科学会麻酔科専門医
    • 日本集中治療医学会集中治療専門医
    • 京都府立医科大学卒
    研究課題・専門分野
    呼吸不全、疼痛管理
    医師からひとこと
    地域の皆様に愛され、信頼される医療を実現できるよう精一杯がんばりたいと思います。
  • 木村 彰夫 副部長
    木村 彰夫 副部長
    資格など
    • 日本外科学会認定登録医
    • 日本消化器外科学会認定医
    • 滋賀医科大学卒
    研究課題・専門分野
    呼吸不全・腎不全、集中治療
    医師からひとこと
    自分のできることをコツコツとしていきます。よろしくお願いします。
  • 山根 毅郎 部長(特定集中治療室副部長)
    山根 毅郎 副部長(麻酔科部長、手術室部長)
    資格など
    • 日本麻酔科学会麻酔科指導医
    • 日本麻酔科学会麻酔科専門医
    • 京都府立医科大学卒
    研究課題・専門分野
    麻酔
    医師からひとこと
    みなさまが安全に手術を受けていただけるように務めます。
  • 松田 愛 副部長(麻酔科 医長)
    資格など
    • 医学博士
    • 日本麻酔科学会麻酔科専門医
    • 日本周術期経食道心エコー(JB-POT)認定医
    • 福井大学卒
    研究課題・専門分野
    麻酔、疼痛
    医師からひとこと
    安心、安全はもちろんのこと、痛みや不安を可能な限り取り除き、快適な麻酔を受けていただけるよう努めます。

診療実績

  2018年度 2019年度 2020年度
ICU患者総数 823名 862名 418名
人工呼吸患者数 256名 259名 115名
血液浄化療法(血液透析、エンドトキシン吸着、血漿交換)患者数 52名 47名 20名
心肺補助装置患者数 15名 22名 13名